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Where the runway meets the street

ブランド:CELINE(セリーヌ)

CELINE HOMMEは2月10日(現地時間)、2023年秋冬コレクションを発表した。

会場は、17世紀に劇場・ダンスホールとして建てられ、1978年からナイトクラブとして知られるパリの「LE PALACE」。イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)や、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)、PRINCE(プリンス)ら数々の著名人を魅了した同所は、クリエイティブ・ディレクターのエディ・スリマン(Hedi Slimane)が10代の頃から通い、2018年の50歳のサプライズバースデーパーティーが開かれ、デザイナーになることを決意するきっかけとなった場所でもあるという。

今回エディ・スリマンは、パリやロンドン、ニューヨークなどで現代の若者が2000年代のエレクトロ・クラッシュやエレクトロ・ロックのサウンドやシーンを再燃させているムーブメントを掘り下げ、1977年にAlan Vega(アラン・ヴェガ)とMartin Rev(マーティン・レヴ)が結成したニューヨークのカルト的プロトパンクバンド「SUICIDE(スーサイド)」に敬意を表しコレクションに落とし込んだ。

コレクションのキーとなったタイトなブラックレザーのパンツは、スタッズやラインストーンでカスタマイズしたバイカーやレーサージャケットと合わせ上下レザーのスタイルで登場。オーバーサイズのコートは、カシミアや伝統的な織機で作られたイングリッシュツイードを使った。起毛素材のスーツは、クロップド丈のフレアパンツと合わせ、刺繍はパリのクチュールのアトリエで手作業で作られたという。大きなレオパードやタイガーをプリントしたコートは、カシミアのシアリングでできている。

ショーでは、モデルが「CELINE HAUTE PARFUMERIE COLLECTION(セリーヌ オート パフューマリー コレクション)」の香水「NIGHTCLUBBING(ナイトクラビング)」をまとってランウェイを歩いた。

LE PALACEの全盛期へのオマージュを込めたアイテムは、限定版として展開する予定だ。