NYで毛皮販売禁止に賛否
- By HighsnobietyJapan in life
- 2019年4月9日
使い捨てポリ袋がまもなくニューヨーク州で禁止になる予定だが、The Guardian(ザ・ガーディアン)によれば、今度は毛皮製品の販売禁止法案が提出された。提出案では、この法律に違反する店舗は、初回は約6万円、それ以降は一回ごとに、最大約17万円の罰金が課される。
市議会に参加したコーリー・ジョンソン(Corey Johnson)は、先週の火曜日にこの法案制定を促すため「動物愛好家として、人が毛皮のコートを着るためだけに動物を殺しているということは、残酷だと思う」と語った。また「ニューヨークのような先進的な都市が、動物愛護において前進していかなければならない」ともコメントしている。
ジョンソンの提案書では、ヴィンテージファーやそれを使用した新商品の販売は可能だが、卸売業の人々は、違法な毛皮の取引をやめなければいけない。さらに、ジョンソンは毛皮の禁止を掲げるドナテラ・ヴェルサーチ(Donatella Versace)やダイアン・フォン・ファステンバーグ(Diane Von Furstenberg)ようなデザイナーを挙げ、「マイケル・コース(Michael Kors)は毛皮を使用していない。ドナテラ・ヴェルサーチや、ダイアン・フォン・ファステンバーグも同様だ。残酷で、非人道的であるがゆえに、ファッション産業は毛皮の使用から脱却したのだ」と主張する。
しかしながら、その法案を批判する人もいる。ニューヨークの130種類のビジネスは、毛皮関連のもので、そこでは1100人もの従業員が働いている。もしこの法案が通れば、これら会社の経営は破綻を余儀なくされ、さらには、ニューヨークは毛皮を違法で販売する無法者たちが集まる世界最大の都市となるだろう。
国際毛皮連盟で副社長を務めるナンシー・ダインナルト(Nancy Daigneault)は、「この法案を通そうとしていることに驚きを隠せない。毛皮の仕事で食べている人もいる。4代目、5代目と続く毛皮職人もいる。今までずっと税金をきちんと払ってきた善良な市民だった。これからも家族を養っていかないといけないのに」と語る。
詳しくはこちらから。
- Words by: Renz Ofiaza