グレンモーレンジィ、世界キリンの日から保全活動スタート
- By HighsnobietyJapan in life
- 2020年6月19日
1843年からスコットランドの北部、ハイランド地方に蒸留所を構えるシングルモルトウイスキー「GLENMORANGIE(グレンモーレンジィ)」は、ブランドの一つのシンボルとして表現してきた絶滅危惧にあるキリンの保全活動を6月21日(日)に開始する。
スコットランド王立動物学協会、キリン保全財団と3年間のパートナーシップを結び、世界キリンの日である6月21日(日)に開始。活動は2022年末までとし、様々な形での保全活動のサポートを展開。
創業時から、スコットランドでもっとも高さのある蒸留器を使用し、 大人のキリンとほぼ同じで約5.14メートルある背の高いポットスチル(蒸留器)は、繊細で華やかなアロマを持つ原酒を抽出でき、グレンモーレンジィの特徴の一つでもある。
アフリカの南部を中心に生息するキリンは複数種おり、過去30年間でその生息数が30%以上減少。国際自然保護連合(IUCN)が定める絶滅危惧の恐れのある種のレッドリストにも含まれ、リストではキリンの1種が「危急」、複数種が「絶滅寸前」と「絶滅危惧」に指定。人口増加や政治的背景、密猟、家畜の過放牧、気候変動などの様々な理由によってキリンの生息地は脅かされ、中でもより希少な亜種であるヌビアキリンは、ウガンダを中心に3,000頭のみとなり深刻な絶滅危機に直面している。
キリン保全財団(GCF)へは、獣医、エキスパートスタッフ、設備へ投資を行い、生息環境の整備と密猟からの保護、GPSによるモニタリング、保全活動家たちのサポートなどを実行。
スコットランド王立動物学協会では、パートナーシップの期間内にエディンバラ動物園内にキリンを迎え入れ、生態を研究するとともに絶滅に瀕しているキリンの状況を世界に発信。エディンバラ動物園は世界でも唯一の遺伝子研究設備を備えた施設であることを活かし、野生キリンの生体や繁殖について研究。その結果をGCFの保全活動に役立てる。