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ブランド:FERRAGAMO(フェラガモ)

ブランド創始者、サルヴァトーレ・フェラガモ(Salvatore Ferragamo)の生涯とヴィジョンを称える新しい回顧展「サルヴァトーレ・フェラガモ 1898-1960」が、イタリア・フィレンツェのフェラガモ ミュージアムで開催。

クラフツマンであり洞察力のある起業家、「スターの靴職人」と呼ばれ、常に時代の一歩先を進んでいたサルヴァトーレ・フェラガモの物語において、もっとも重要なチャプターにスポットライトを当て、サルヴァトーレのアイデアや傑作を解説するだけでなく、過去と現在、ヘリテージとコンテンポラリー、ブランドと世界のコミュニティの間の対話にフォーカスした文化的、キュレーションシステムとしての博物館の役割を反映した重要な機会となっている。

セクション I:サルヴァトーレ・フェラガモの物語
1898年にボニートで生まれてから1960年にフィウメットで早すぎる死を迎えるまでのサルヴァトーレの物語。2つの戦争を経験し、イタリアとアメリカという2つの国を行き来した彼の人生を、38年に渡る伝記的なリサーチの成果とともにクローズアップする。

セクション II:ハリウッドブーツショップ
サルヴァトーレ フェラガモ第1号店のオープンと、当時の写真やビデオ、オリジナルのシューズが、1923年から1927年にかけて彼がハリウッドで過ごした時間を映し出す。

セクション III:素材とインスピレーション
発明と革新、実験を好んだサルヴァトーレの先駆的な精神を捉えた、様々なオブジェやアート作品からなるめずらしいコレクション。

セクション IV:バランスと解剖学
足の構成と構造に関するサルヴァトーレの研究と、エンジニアや建築家のように体重配分を基に新しい解決策を見出したヒストリーにフォーカス。木製の靴型や顧客の写真、彼の豊富な蔵書といったコレクションも揃う。

セクション V:構造的なシェイプ
装飾を一切施さずその美しいシルエットが際立つユニークな8つのシューズスタイルを紹介。

セクション VI: 特許
サルヴァトーレが取得した、少なくとも369に上る靴の構造に関する特許。職人技をいくつも掛け合わせたような特別なクリエイションをも世に送り出してきた彼のアイデア、そのアプローチからデザインまでを表している。

セクション VII:ニュー・ルネサンス
現在と同じく、当時もフィレンツェの職人達の伝統は、デザインと素材の文化、人の手による技術が織りなすニュー・ルネサンスの夢に影響を与えていた。FERRAGAMOの「メイド イン イタリー」のスピリットは、サルヴァトーレのクリエイションのユニークな装飾やテクスチャーで見ることができる。

セクション VIII:カラーにおけるクリエイティビティ
原色のモノクロームやジオメトリックパッチワーク、オプティカルエフェクトなど、サルヴァトーレの豊かな色遣いと感性を表すFERRAGAMO アーカイブに保存される貴重なシューズを展示。未来主義者やキュビズムのアーティスト達の斬新さ、生まれ故郷であるイタリアの記憶、ハリウッドのあるカリフォルニアの風景に影響を受け、マリンカラーからゴールドやシルバーといった光沢のあるトーン、そしてとりわけサルヴァトーレが好んだ、エネルギーや命を感じさせるレッドまで、様々なカラーが取り入れられている。

セクション IX:セレブリティたちの足元を彩ったシューズ
エキシビションの最終セクションでは「夢の靴職人」と呼ばれたサルヴァトーレがデザインしたシューズと、映画スターや上流階級、世界を飛びまわるジェットセッターといった、それらを履く人々とのつながりを描写。