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写真家・宮原夢画による個展「KATAMARI 塊」がタカ・イシイギャラリー フォトグラフィー / フィルム」で1月25日(土)まで開催。

タカ・イシイギャラリーでの2回目の個展となる本展では、人間の肉体をテーマとした2つの異なる構成による作品、計21点を展示。

1つ目のシリーズでは、廃工場という荒廃した環境に人間の肉体を配置することで、通常はその環境に存在し得ない肉体が、周囲の環境と共存する姿を描く。シュールリアリスティックな表現を避け、肉体と環境の対話的な関係性を通じて、被写体としての肉体に新しい意味を与える。本作品群では、肉体がその文脈の中で唯一無二の存在として輝いている。

2つ目のシリーズはスタジオで撮影され、エドワード・ウェストン(Edward Weston)、アーヴィング・ペン(Irving Penn)、ロバート・メイプルソープ(Robert Mapplethorpe)など、モノクロームのヌード表現における巨匠達への敬意を払いつつ、カラーライティングによる新しい表現を追求。宮原が得意とするフィルターを駆使した手法により、肉体の輪郭が曖昧になり、単なる身体ではなく、その内側から発せられるエネルギーや生命力を捉える。

© Muga Miyahara

宮原夢画「KATAMARI 塊」
会期:12月20日(金)〜2025年1月25日(土)
時間:9:00〜17:00
会場:タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー / フィルム