FENDI、建築家・隈研吾とのアーキテクチュラルアクセサリーを発表

By HighsnobietyJapan in style
2023年6月20日

ブランド：FENDI（フェンディ）

FENDI 2024年春夏メンズコレクションで、日本の建築家・隈研吾とともにデザインした特別なアクセサリーを発表。

環境を構築し、隈の厳密なデザインにおける原理「ネガティブアーキテクチャー」のムーブメントに対する自然主義的なアプローチは世界的にも高く評価され、自然素材に対する実験的な取り組みや、クラフツマンシップへのひたむきさは、素材革新と研究開発に対するFENDIのアプローチと一致している。

「ピーカブー」と「バゲットソフトトランク」バッグ、「フェンディフロー」スニーカーにフォーカスし、隈研吾は古の日本のクラフツマンシップと天然原料を用い、FENDIのアイコンにわずかに革新的な新しいバージョンを生み出した。昔の手すきの紙を思わせる、コットンと樹皮繊維からつくられる和紙のハイブリッドスタイルである「和蘭紙」を、主な介入要素として各デザインに用いた。伝統的に折り紙や提灯、また着物のディテールに用いられるドライでソフトな質感のファブリックは「ピーカブー」、「バゲットソフトトランク」、「フェンディフロー」スニーカーの不均一で不完全なファサードとともに強力な構造的基礎を形成し、人工物を自然に一体化させるという隈の哲学に共鳴している。ふたつめの「ピーカブー」のデザインは、トスカーナのオリーブの木を彫り出した内側のフレームとともに、FENDIのアイコニックな「ペカン」ストライプに控えめに敬意を表した、淡いシラカバ樹皮の良質なかせで構成。

隈は他にも、細い竹をイレギュラーに編み上げる「やたら編み」を思わせる手法で、強固な格子を編み上げた。この日本の伝統が「和蘭紙ピーカブー」の内側のフレームに用いられ、またアッパーにリサイクルされたポリコットンニットまたは和蘭紙を用いた「フェンディフロー」スニーカーのプリントによるソールに着想を与える。「フェンディフロー」はシューレースまたはファスナーがあしらわれたアッパー、コルクのインソール、未染色のバイオベースを用いた「FF」ロゴソールに再解釈。革新、また人間と自然の調和した対話を目指し、「フェンディケンゴ・クマ（FENDI KENGO KUMA）」は、素材の真正な表現を通じて、過去と現在を融合させ、クリエイティブな分野で刺激的な文化交流を実現する。