style
Where the runway meets the street

ブランド:JOHN LAWRENCE SULLIVAN(ジョン ローレンス サリバン)

LOHN LAWRENCE SULLIVANは2025年秋冬メンズコレクションを発表。

ドイツを代表する芸術家アンゼルム・キーファー(Anselm Kiefer)から多⼤な影響を受けて制作された本コレクション。キーファーの作品にも⾊濃く表現されている、彼⾃⾝が幼少期に体験した第⼆次世界⼤戦直後の記憶。それらと交錯するかのようにして⽣み出されたミリタリーウェアには、当時の“軍服”に⾒られる袖のパターンを拡⼤解釈し、極端にラウンドさせたシェイプを採⽤。同様のパターンはテイラードジャケット、バイカージャケット、デニムジャケットなどにも取り⼊れられている。

積み重ねられた「時間」や「層」といったキーファー芸術の根幹からも深い感銘を受け、作品に登場する「錆」や「黴」などをテキスタイルデザインへと落とし込むべく、アナ・アホネン(Anna Ahonen)とカタリナ・ランバーグ(Katariina Lamberg)がグラフィックを制作。プリントやジャカードだけでなく、職⼈の⼿作業によるレザーのヴィンテージ加⼯までもが、重厚かつ退廃的な雰囲気をさらに強調。2023年に発表された作品「Le Prométhée mal enchaîné」に登場する「鎖」に着⽬したシルバージュエリーも制作。ネックレス、ラペルチェーンやキーチェーンに、強めに燻しを施したシルバー925を⽤いることで、時が織り成す重みや劣化を表現。

ウィメンズコレクションでも、キーファーが表現してきた⼥性像に着⽬。18世紀末ヨーロッパの⼥性達の装いを想起させるコルセットラインや、パニエのボリューム、ドレスのドレープをJLSらしい現代⼥性服へと取り⼊れた。極端にくびれたウエストラインを創出しつつも、クロップド丈のトップ、カマーバンドや極太のアイレットベルトを巧みに組み込みことにより、決して窮屈さを感じることのないスタイリングへと昇華。また、ベルギー⼈画家ミヒャエル・ボレマンス(Michaël Borremans)の作品に登場する⼥性像からも着想を得ている。