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東京・代々木上原のギャラリー・ビストロ「AELU」で陶芸家・鮫島陽の企画展「Exhibition:EXPERIMENT」が開催され、炭化焼成を用いた「炭」の作品が登場する。

同展では、炭化焼成という作り方で器を焼成。釉薬は使わず作品と一緒に詰める籾殻が器の表面に模様を作っていき、実験的で挑戦的な作品に仕上がっている。釉薬を用いていない分、サラサラとさわり心地の良い作品は、硬質な表情ながら風にたわんだ帆布のような柔らかい造形。

「実験=EXPERIMENT」と題し工房を多治見から名古屋近郊へ移し新しい窯で挑戦する同展は正に実験そのものとなっている。凛とする静謐な作品とホッとする柔らかい作品が同居する器となっている。
AELUのバイヤー真子は「ころころと人懐こい笑顔でお話する鮫島さんですが、どこか本質を探る探求者のような印象を受けます。作品にも現れており、柔らかく手のひらでくるんだようなフォルムながら素地のような荒々しいマテリアル、誰も踏み入れない夜の荒野をそっと手のひらで撫でるような感覚。凛として落ち着く作品、ぜひ手にとってご覧ください」と語っている。

鮫島陽プロフィール
1995年長野県生まれ、自由の森学園高等学校を卒業後、多治見市陶磁器意匠研究所を卒業。2018年黒展(ババグーリ清澄本店)、2019年棒と丸個展(アウトバウンド吉祥寺)

Exhibition:EXPERIMENT
会期:8月31日(土)ー9月8日(日)
Gallery:11:00~19:00
Bistro:18:00~25:00(L.O.24:00)
問い合わせ先
AELU
TEL:03ー5738ー8091