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Life beyond style

LA Times / Beth Coller

米国カリフォルニア州ロサンゼルスの西部に位置する都市ビバリーヒルズ(Beverly Hills)は、ハリウッド俳優から人気歌手、トップ経営者など様々な有名人とセレブリティが住居を構えることで知られている。不動産と土地売買が活発に行われるビバリーヒルズには今、157エーカー(約19万坪/63万平方メートル)の山頂部土地が、同都市において土地販売金額の記録を超えた10億ドル(約1118億円)で販売されていると『ロサンゼルス・タイムズ(LA Times)』によって報道された。

“The Mountain”と命名されたこの土地は、山頂部に位置し、サン・ガブリエル山地方面から太平洋に面したマリブ、またはダウンタウンエリアまで、ロサンゼルスを一望できる贅沢な立地で、市を代表する郵便番号“90210”に一番の高所だという。

販売を担当する不動産会社Pacific Union Real Estate(パシフィック・ユニオン)のアロン ・ケルマン(Aaron Kirman)が同土地を“ビバリーヒルズ王冠の宝石”と呼び、土地の価値をアピール。10億ドルの値付けとなった同土地は、ビバリーヒルズの販売土地金額の記録を大幅に刷新したという。

同土地はもともとイラン皇帝の姉シャムス・パフラヴィー(Shams Pahlavi)が所有したもので、のちにアメリカの俳優、司会者のマーヴ・グリフィン(Merv Griffin)に購入され、豪邸に改造する予定だったが、資産運営の失敗で実現できなかった。そのあとに、大手健康食品会社Herbalife(ハーバライフ)の創業者であるマーク・ヒューズ(Mark Hughes)に870万ドルで購入され、当時(1997年)南カリフォルニアの最高額だったそうだ。そして土地現在のオーナーは、不動産投資会社Secured Capital(セキュアード・キャピタル)だという。

2.5エーカーから12.2エーカーまでの17のエリアによって構成される同土地は、住宅用に開発されたもので、デベロッパーは高級住宅群の建設に提案したが、ケルマンの予想によって、土地は個人に購入される可能性が高いという。

ケルマンは、“世界中にビリオネアは2,800人もいる。その中に、100人くらいはこの土地に興味を示すだろう”と話し、海外向けの販売も視野に入れているようだ。

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