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From the ground up

Highsnobiety / Bryan Luna

毎年のようにスニーカー成功の年と言っている気がする。コラボレーションや復刻モデルまで、2018年は最後まで記憶に残る出来事ばかりが続いた。予想もしないラッパー同士の抗争や新ブランドの登場、独占契約などがスニーカーの話題を耐えさせない大きな役割を担っていたのだろう。

ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)とNike(ナイキ)の『The Ten』シリーズの再登場や、adidas Originals(アディダス オリジナルス)の長きに渡るRick Owens(リック オウエンス)とのパートナーシップが終了したり、ラバー・ボール(LaVar Ball)のブランドBig Baller Brand(ビック ボーラー ブランド)の登場など、2017年のスニーカーニュースについてはここからチェックしてみてほしい。

本題へと戻り、2018年に話題をさらったスニーカーニュースを下記にピックアップした。

カニエ・ウエストがYEEZY史上最大の生産数で発売

Highsnobiety / Rene Marba

2015年2月、ライアン・シークレスト(Ryan Seacrest)による有名なインタビューの中で、カニエ・ウエスト(Kanye West)は、「YEEZYを求める全ての人の手に届く日も近いだろう。」と述べてから3年半が経った。今年の9月、YEEZY Boost 350 V2 Triple White(イージー ブースト 350 V2 トリプルホワイト)が、噂によれば100万足以上というかつてないほどの数で発売された。一度は獲得さえ難しかった同モデルは、気軽に手に入れられるシューズとなったのである。YEEZY(イージー)の転売人が苦しもうと、彼が約束を叶えただけで、非難はできない。

ドレイクとadidasのコラボレーション「Adidon」

Highsnobiety / Thomas Welch

数ヶ月の間、ドレイク(Drake)がJordan Brand(ジョーダン ブランド)を離れ、adidas(アディダス)と契約するという噂が蔓延していた。だが、プシャ・T(Pusha-T)との論争より、始動前に中止させてしまったようである。加えてプシャ・Tは、ドレイクにはアドニス(Adonis)という隠し子がいて、その噂のコラボレーションもに彼の名前から名付けられていると主張していた。インターネット上で話題になり全くもって確実ではなかったものの、完全に消滅してしまったようである。

転売ビジネスの規模拡大

Highsnobiety / Julien Tell

あなたが好きか嫌いか、それとも自身が転売人かどうかはさておき、世界的な市場規模で約1兆円に到したスニーカーの転売ビジネスを否定することは出来ない。現在、投資家たちは、同ビジネスの潜在的な部分に目を付け、膨大なお金を投資している。9月にStockX(ストックX)は、約4.4億円の資金を獲得し、転売ビジネスのリーダーとしての地位を確固たるものにした。時を同じくして、GOAT(ゴート)とFlight Club(フライト クラブ)は、偽物の出回らないスニーカーの転売サイトとして最大規模のマーケットを作ることを目標に合併を行なった。今月にはFerfetch(ファーフェッチ)が、Stadium Goods(スタジアム グッズ)を約250億円で買収した。

エイサップ・ロッキーとUnder Armourのコラボシューズ

Highsnobiety / Thomas Welch

エイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)は、世間ではファッショニスタとして有名な話だが、チャンキーなOsiris D3(オサイラス D3)のスケートシューズから影響を受けたAWGE(アウグ)とUnder Armour(アンダーアーマー)のコラボレーションモデルSRLo(エスアールロー)は、今年のスニーカーシーンにおけるショッキングなコラボレーションの一つとなってしまった。プロスケーターのデイヴ・メイヒュー(Dave Mayhew)を同プロジェクトに参加させたことは、90年代後半にOsiris D3を彼と共にデザインしたブライアン・レイド(Brian Reid)との論争を巻き起こしたが、何であれ、同モデルの宣伝になった。

Paris Saint-GermainF.C.とJordan Brandのコラボレーション

Highsnobiety / Chris Danforth

Jordan Brand(ジョーダン ブランド)がバスケットボール以外のスポーツに踏み込もうとしているとは到底思えない。近年では、オクラホマ州、フロリダ州、ミシガン州で、大学生アメリカンフットボールチームのためにジャージを製作した。2018年は、フランスのサッカーチームParis Saint-Germain F.C.(パリ サンジェルマンF.C.)とのコラボレーションではJumpmanのロゴを採用し、Nike Air Jordan 1(ナイキ エア ジョーダン 1)とNike Air Jordan 5(ナイキ エア ジョーダン 5)とのコラボレーションモデルや、その他選手とコラボレーションを行ったアパレルなどが登場した。

NBAのスニーカールール改正

Jeff Kramer

今シーズンのNBA(エヌビーエー)は、今までのスニーカールールを撤廃し、選手の好みの色のシューズの着用を許可した。以前にもルールは様々な方法で回避できたのだが、選手達は罰金を課せられていたこともあった。どちらにせよ、今はルールから解放され自由になっている。シーズンが進むにつれ、特にプレイオフのシーズンには、P・J・タッカー(P.J. Tucker)や、ニック・ヤング(Nick Young)のような選手が人目を惹くことが考えられる。

カイル・クーズマとGOAT

GOAT

StockXとStadium Goodsが投資家により援助を受け、完全買収されたこの一年で、Los Angeles Laker(ロサンゼルス レイカーズ)に所属するカイル・クーズマ(Kyle Kuzma)は、もう一つの転売サイトGOATとスポンサー契約を結んだ。カイル・クーズマは、熱狂的なスニーカーコレクターで、人気のストリートウェアも保持している。現在は、ほとんどのシューズを着用できる機会を得た。Nikeのシューズにおいては全種類。これは、以前にはなかったスポンサー契約で、おそらくこれからも行われるだろう。

トム・サックスのNikeCraft Mars Yard Overshoe

Highsnobiety / Louis Bryant

トム・サックス(Tom Sachs)とNike(ナイキ)の新たなシューズは予想外で、今までのモデルとはかけ離れたものとなっている。NikeCraft Mars Yard(ナイキクラフト マーズ ヤード)と Mars Yard 2.0(マーズ ヤード 2.0)最高峰であるにも関わらず、NikeCraft Mars Yard Overshoe(ナイキクラフト マーズ ヤード オーバーシュー)で限界に挑戦した。同モデルは、宇宙服のようなデザインに、アッパーにはダイニーマという新素材を使用、ソールにはNike SFB(ナイキ エスエフビー)を搭載し、締め上げ可能なバックルにより悪天候でも着用できる。同モデルは11月発売予定だったが、1月へと延期されてしまった。

Nike Element React 87

Highsnobiety / Bryan Luna

高橋盾のブランドUNDERCOVER(アンダーカバー)によるNikeのReact Element 87(リアクト エレメント 87)は、誰もが一目見て、今年の完売必須の1足になると確信しただろう。Nike React フォームと掛け合わせた半透明のナイロン製のアッパーは、Nikeのシューズを今年の夏に快進撃を見せた。Nikeは後にReact Element 55(リアクト エレメント 55)を発売したが、最も注目されたのは、限定モデルReact Element 87であった。

Nike ACGの再来

Highsnobiety / Jared Pearson

Nike ACG(ナイキ エーシージー)を2014年に復刻させたが、ある意味2018年まで復活を遂げてはいなかった。Air Revaderchi(エア リバデルチ)やCOMME des GARÇON(コム デ ギャルソン)とのコラボレーションで生まれたAir Mowabb(エア モワブ)の復刻版や、Dog Mountain(ドッグ マウンテン)やRuckel Ridge(ラックル リッジ)の登場は、Nike ACGの2018年を象徴するものである。アパレルラインも、フリースのデザインや気候に配慮したデザインなど記憶に残るものばかりだった。エルソン・ヒュー(Errolson Hugh)は抜けてしまうかもしれないが、2019年も懐かしく良質なNike ACGのアイテムに期待をしている。

サンディ・ボティッカーがこの世を去る


Nike Skateboarding(ナイキ スケートボード)の主要メンバーであるサンディ・ボティッカー(Sandy Bodecker)は、スニーカーカルチャーにおける最重要人物の一人であった。疲れを知らない彼の働きは、バスケットボールのクラシックなモデルをスケート用のものへと作り変え、Swoosh(スウッシュ)により、Nikeが苦戦していたスポーツ界に足がかりを作った。サンディ・ボティッカーの今までの成功はNike Fooball(ナイキ フットボール)にこのようなかたちで現れている。それから36年経った今年10月、サンディ・ボティッカーは66歳という年で帰らぬ人となった。Nike SB Dunk(ナイキ SB ダンク)は、スニーカートレンドの爆心地と言っても過言ではないのは、サンディ・ボティッカーのおかげである。

ハッシュタグ #readymadeoffwhite 投稿

 

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The @onlineceramics crew power-upped my new @off____white Prestos as only they can. @virgilabloh #readymadeoffwhite ✌🏼🌈

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インスタグラム内でのカスタマイズや写真加工によって火が付いたDIYスニーカーデザインは、2018年を象徴する出来事であるヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)とジョン・メイヤー(John Mayer)が、Off-White c/o VIRGIL ABLOH™ x Nike (オフホワイト x ナイキ)の白のAir Presto(エア プレスト)のカスタマイズを行なった今年8月、DIYスニーカーデザインの流行は最高潮に達した。スニーカーショップの店員からジョン・メイヤーのNike Prestoの染色を行なったOnline Ceramics(オンライン セラミックス)まで、多くの人が自身の解釈を加えたDIYスニーカーを披露していた。ヴァージル・アブローの呼びかけは、想像力を持つことを働きかけることで何が起きるかを見せつけた。