art

ロンドン発ファッションブランドCOS(コス)は、フランス人建築家アーサー・マモウ・マーニー(Arthur Mamou-Mani)とコラボレーションし、3Dプリンタで造形した巨大建築インスタレーション「Conifera」を、ミラノサローネ/ミラノデザインウィーク2019で一般公開した。

デジタルファブリケーション技術を駆使する同作は、3Dプリンタで出力した700に上るインターロックモジュール・バイオブリックで構築されたもの。会場となる16世紀に建てられた歴史的建造物Palazzo Isimbardi(パラッツォ・イジンバルディ)のコートヤード中央から始まる彫刻的な木製の細道が、緑豊かな庭の先に進むにつれて、バイオプラスチック製の白く半透明な格子に様相を変え、人工物から自然界に架かる橋のような「旅」にいざなった。

自身が手掛けた作品について、「デジタルとフィジカルの世界を融合した。堆肥にできるバイオプラスチックを使うことでサステナビリティを実現し、テクノロジーと技術、人工物と自然、建造物のインパクトと繊細さといった堆肥するものの間に生まれるダイアログを表現した」とマーニーは語っている。