北村匠海が悠然とまとうDIOR
写真家、マーク・キーン(Mark Kean)が回顧的まなざしで北村匠海を切り取る——。
俳優・アーティスト、北村匠海の周りには穏やかな時間が流れている。DIORという時代の極みに袖を通し、職人の手仕事のぬくもりを肌で感じながら、確固たる自身の時間の流れの中で体現していく。心地よさも、色気も、北村匠海らしく、丁寧に、悠然と。




陶芸家、ヒルトン・ネル(Hylton Nel)の生涯における絶え間ない手仕事への敬意を、DIOR(ディオール)が代々受け継いできたサヴォワールフェールの精神と共に織り紡いだ、2025年サマー メンズ コレクション。時代を回顧するように削ぎ落とされたシンプルなシルエットは実用性を兼ね備え、彫刻的なフォルムはその素朴さからなんとも言えぬ官能的な魅力を引き出している。時代の移り変わりにはいつも人の手仕事があり、揺るぎない矜持があると言わんばかりに。






——今回の撮影はいかがでしたか?
本当に素晴らしい時間でした。いい意味で、僕を北村匠海として撮るということをしないからこそ、ひとつのアートとして全体が成り立っていました。撮られていて気持ち良かったです。ファッションはもちろん、ヘアメイクも独創的で自分じゃないみたいでした。
——DIORのどのような点に感銘を受けますか? このブランドを体現していくにあたり、北村匠海にしかできない表現はなんだと思いますか?
北村匠海にしかできないことなのか正直自信はないですが、僕にできることは言語化していくことです。素材、裁縫、デザイン、色、どれをとっても美しさという言葉が当てはまるDIORに袖を通して、しっかりと言葉にしていくことが僕の仕事だと思います。

- PHOTOGRAPHY: MARK KEAN @ ARTLIST
- STYLING: BERENGER PELC @ MA + TALENT
- HAIR: LOUIS GHEWY @ MA + TALENT
- MAKE-UP: GEMMA SMITH-EDHOUSE @ LGA
- SET DESIGN: JEANNE BRIAND
- PRODUCTION: INES ARMANDINE LES LANDES, MONA PERRON, ADELE COSTANTINI, MANON LIAUTARD
- WORDS: YUKI UENAKA
- PHOTO ASSISTANTS: SHANE RYAN, YVES MOUTARDA
- DIGITAL TECH: ALEX DOW
- STYLING ASSISTANT: VICTORIA VALETTE
- MAKE-UP ASSISTANT: SUSY CARDUCCI