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Where the runway meets the street

Dries Van Noten

6月24日(現地時間)、パリメンズコレクションは最終日を迎え、2019年春夏シーズンのヨーロッパメンズコレクションサーキットも幕を閉じた。3日目となる6月21日にショーを開催した「ドリス バン ノッテン(Dries Van Noten)」は、その一週間ほど前に株式の過半数をバルセロナを拠点とする「プーチ(Pugi)」へ売却したことを発表した。「プーチ」は「ジャン ポール ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)」や「ニナ リッチ(NINA RICH)」など多数のブランドを傘下におき、また「プラダ(Prada)」や「コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)」といったブランドのライセンスフレグランス事業も手がけているファッション コングロマリット企業だ。

「プーチ」の最高責任者兼CEOである「マーク・プーチ(Marc Puig) 」は、今回の発表に際し以下のようにコメントしている。

「我々は今回のパートナーシップについて非常に興奮しています。今後、ドリス ヴァン ノッテンというその類まれなクリエイティビティを発揮してきたブランドの更なる成長が楽しみです。彼らはこれまでインデペンデントブランドとしてアヴァンギャルドなコレクションを通じ、長い月日をかけながら名声を獲得してきました。この参入は、我々プーチのファッション ビジネスの飛躍を約束してくれるものとなるでしょう。キャロライナ ヘレラ(Carolina Herrera)、ジャン ポール ゴルチエ、ニナ リッチ、パコ ラバンヌ(Paco Rabanne)に加え、ドリス ヴァン ノッテンを私たちプーチファミリーに迎えることが出来、とても誇りに思います」

一方で「ヴァン・ノッテン」は次のように述べている。

「ドリス ヴァン ノッテンというブランドとしての新たなるチャプターの幕開け、これまで常にリスペクトをしてきたプーチ、そしてそのチームとのデザイナーとしての仕事に対して、非常に嬉しく感じています。また彼らからのサポートなども楽しみです。わたしが30年以上かけて作りあげてきた会社にとって良いと思える強固なパートナーをずっと探していました。またアントワープとわたしのチームが会社の大切なコア部分として残るという点は特に満足しています。我々とカスタマーの関係はとても大切なもので、それはこのパートナーシップによりさらに強固なものとなるでしょう。一緒に夢を実現する準備は整ったと思っています」

なお、同氏はチーフ クリエイティブ オフィサー、および最高責任者としてこれまでと同様にブランドの指揮を執る。

また上記とは対照的に、「ケリング(Kering)」グループが「クリストファー ケーン(Christopher Kane)」への株式の売り戻しを発表した。詳しい情報はこちらからチェックしよう。