style
Where the runway meets the street

 

(left to right)
Kamui wears Jacket ¥264,000, Shirt ¥115,500, Pants ¥73,700, Bracelet ¥200,200, Shoes ¥130,900
Shiva wears Jacket ¥330,000, Shirt ¥132,000, Inner Shirt ¥137,500, Pants ¥97,900, Bracelet ¥66,000, Shoes ¥130,900
Kazuki wears Jacket ¥330,000, Shirt ¥81,400, Pants ¥90,200, Bracelet ¥86,900, Ring ¥66,000, Shoes ¥97,900

Shiva wears Jacket ¥264,000, Denim Jacket ¥132,000, Shirt ¥148,500, Pants ¥64,900, Bag ¥237,600, Shoes ¥130,900

Kazuki wears ¥264,000, Inner Coat ¥209,000, Shirt ¥81,400, Pants ¥97,900, Bracelet 86,900, Ring ¥66,000, Shoes ¥130,900

Jacket ¥429,000, Inner Jacket ¥165,000, Shirt ¥137,500, Pants ¥90,200, Bracelet ¥66,000, Shoes ¥130,900

Cardigan ¥198,000, Shirt ¥132,000, T-shirt ¥71,500, Pants ¥90,200, Bracelet ¥66,000

Kazuki wears Jacket ¥407,000, Inner Jacket ¥165,000, Shirt ¥137,500, Pants ¥45,100, Bracelet ¥86,900, Ring ¥66,000, Shoes ¥130,900
Kamui wears Jacket ¥264,000, Shirt ¥132,000, Inner Shirt ¥115,500, Pants ¥90,200, Bracelet ¥200,200, Shoes ¥130,900

Blouson ¥264,000, Jacket ¥264,000, Ginza six limited T-shirt ¥27,500

Blouson ¥264,000, Jacket ¥264,000, Shirt ¥132,000, GINZA SIX limited T-shirt ¥27,500, Pants ¥64,900, Bracelet ¥66,000, Shoes ¥130,900

Coat ¥1,155,000, Jacket ¥330,000, Shirt ¥137,500, Pants ¥64,900, Bracelet ¥86,900, Shoes ¥130,900
(全て税込価格)

ラグジュアリーブランドの店舗や気鋭のブランドをコンパイルしたデパートメントストアがしのぎを削る銀座の街。最先端のファッションを許容しながら、古くからの文化発祥の土地として、テクノロジーの発展とともにファッションカルチャーを牽引してきた。舶来物の衣料が日本文化に浸透しはじめた創世記の60年代、みゆき族があらたなファッションムーブメントを作り出したように、世界中のインスピレーションの多くはストリートから発生する。時代の移ろいを捉えるファッション表現は時に抽象的に時に現実的に、様々なエモーションを歴史や伝統との距離を保ちながら表現される。就任後5年目を迎えたクリエイティブ・ディレクターのマーク・ウェストンは、伝統を重んじるdunhillの表現においてつねに対極する2面性と対峙してきた。

それまで英国のトラディショナルを品行方正に打ち立ててきたdunhillは、マークを迎えることで新たなストーリーを発露させることとなった。18-19年秋冬には古典と伝統、コンテンポラリーと先進性を対比させ、19-20年には、80年代に席巻したスローンレンジャーをテーマに、現代的なブリティッシュスタイルの新たな概念を構築した。そして2021年春夏。エレガンスと実用性に深く切り込んだコレクションは、dunhillの根底に流れる英国の伝統的なスピリットを「構築と脱構築」という実験的なメソッドによって表現した。

シグネチャーのひとつはブルゾンの表面に施された仕立て糸や、袖の透けたジャケットの見頃部分にのぞく、スーツの縫製段階のパターンを組み合わせたようなディテールだ。通常、裏地に使われるオランダリネンを全体的に採用しているのも特徴的だ。全体的にゆとりのあるシルエットが施され、作務衣を思わせるラップシャツや、ジョッパーズシルエットのトラウザーズは日本人にとってなじみ深さを感じさせる。これらは作業着を再定義したもので、同時にストリートでの着こなしを可能にする。縫製や服の裏側にフォーカスすることでビスポークの文化に敬意を表したマーク。さらに構築的でありながら一貫してリラックスなムードが漂うのは、まるで新しい時代の装いのありかたを我々に問いかけているようだ。

ベーシックカラーを主体としたコレクションに印象的に挿入されているのは「アブレイジョン・シリーズ」だ。ラップシャツに施された赤や黒のグラフィックは、車のボディパネルから塗装を落とす際に自然に現れる摩耗パターンに着想を得ている。遡ること1893年、創業者アルフレッド・ダンヒルがロンドンで築き上げた自動車との関わり。そのヒストリーに敬意を払いながら格式あるジェントルマンのスピリットを現代のスタイルに落とし込んでいる。4月1日、GINZA SIXにオープンするコンセプトストアでは、dunhillの今が体感できる。限定アイテムを多く取り揃えた特別なストアで、饒舌なコレクションを体感してみてはいかがだろうか。

dunhill GINZA SIX CONCEPT STORE
オープン日:4月1日(木)
場所:GINZA SIX 東京都銀座6-10−1 2階