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Life beyond style

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Best Buy(ベストバイ)とModa Operandi(モーダ オペランディ)の共通点というと何が思い浮かぶだろうか。Best Buyは電子機器、Moda Operandiは高級ファッションを扱う小売業者であり、その性格は正反対に思われるかも知れないが、両者とも「美容ビジネスが急成長している」という点が共通している。

Best Buyは店頭、オンラインの両方で、Therabodyが最近発売したTheraFaceからReviveのアンチエイジングLEDライトワンドまで、さまざまな美容器具を販売している。

Best Buyは電子機器以外の製品(洗顔料やリップクリームなど)の販売も行っているが、このカテゴリーにおいては、「Big Ass Brick of Soap」や、果たしてそれがどういった意味かは定かではないが「Naval Supremacy」の香りだという「THICK」ボディソープなど、コミカルでマッチョな製品を展開するDuke Cannonなど、男性系ブランドの扱いが多い。

 

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他方のModa Operandiは、メイクアップ、スキンケア、フレグランスなどの販売を2022年末までに開始する予定となっている。

Moda Operandiはランウェイに登場したファッションアイテムを直接予約注文できるEコマースプラットフォームであり、ビューティーディレクターはHarpers Bazaarの卒業生でポッドキャスト「Fat Mascara」の共同ホストであるジェシカ・マトリンが務めている。

Moda Operandiは、4月にスキンケア、ヘアケア、メイクアップ、フレグランスを発売した高級ファッションeコマース企業Farfetchに続く存在だ。SSENSEやNet-a-Porterなどの同業他社も、この1年で、スキンケアツール(美顔器、刮痧ストーンなど)やニッチな香水など、美容関連性製品の取り扱いを拡大している。

ファッション業界は今、2021年の高級美容カテゴリーの急激な売上増をバネにしている。Moda Operandiのような企業が美容分野に投資を行っていることは非常に理にかなったことだ。デザイナーものの衣類に多くの資金を投じる顧客であれば、スキンケアにも気を配っている可能性が高い。

 

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しかし美容消費者は富裕層だけではない。あらゆる層が美容関連製品の消費者に該当する(歯磨き粉やシャンプーはどの家庭にもある美容製品だ)。Best Buyがスキンケア機器やボディソープの販売を始めたことは、高級ブランドと大衆ブランドの両方を広く取り扱うことがいかに魅力的であるかの証明でもある。

クチュールの買い手でも、テレビの買い手でも、消費者は皆、美容関連製品の買い手に同時に該当する。Moda OperandiもBest Buyも、そんな買い手のお金を喜んでいただきます、というわけだ。