GUCCIやPatagoniaがランクイン
昨年末のトレンドとは
ファッションEC比較サイトLyst(リスト)が、2018年第3四半期に流行したブランドとアイテムのランキングを発表した。
今回のレポート作成にあたり、話題となったブランドやアイテムを明らかにするため、購入経路、エンゲージメントの影響力に関する統計、ソーシャルメディアの情報など様々なデータを集めた。それら最新のデータにより、話題となったアイテムの中にTHE NORTH FACE(ザ ノース フェイス)やPatagonia(パタゴニア)などのパフォーマンスウェアがランクインしていることから、メンズファッションの変化が明らかとなった。
ブランドに関していえば、10月から12月にかけて600万人以上が、GUCCI(グッチ)のバッグ、ベルト、シューズなどをオンラインで検索しており、Off-White c/o VIRGIL ABLOH™(オフ ホワイト)を抜き1位の座についた。しかしこれについてLystは、この結果が重要な時期と一般的に言われる第3四半期にあったセールやホリデーの時期の影響だと、警戒感を示している。
新たに4位にランクインし、興味深いのが、Moncler(モンクレール)である。急速に人気となった背景には、同ブランドによるパーム エンジェルズ(Palm Angels)や、クレイグ グリーン(Craig Green)といったデザイナ―とのコラボレーションで話題となったMoncler Genius(モンクレール ジーニアス)プロジェクトがある。昨年末の凍えるような寒さも、間違いなく同ブランドの人気を押し上げた一つの要因となった。
またLystは、THE NORTH FACEのヌプシジャケットやPatagoniaのフリースのような日常的に使われるアウトドアのアイテムが、ハイファッションのアイテムとしてそれぞれ2位と3位にランクインしているのは、寒い時期に絶大な人気があったためだとしている。1位にランクインしたのはOff-White c/o VIRGIL ABLOH™ x Nike(オフ ホワイト x ナイキ)がリリースしたAir Force 1(エア フォース 1)のボルトカラーであった。
8位には、予想もしていなかったVersace(ベルサーチェ)の約6万6,000円のバスローブがランクイン。このバスローブの人気についてLystは、インスタグラムで投稿していたドレイク(Drake)やカニエ・ウェスト(Kanye West)、ケヴィン・ハート(Kevin Hart)などの著名人の影響によるものだと結論づけている。今回のランクインはまた、Michael Kors(マイケル コース)がVersaceを買収したことが、少なくとも経営面で、全く問題なかったということも示した。
以下で、第3四半期に人気だったブランドとアイテムのトップ10をチェック。
第3四半期に最も人気のあったブランド
1. GUCCI
2. Off-White c/o VIRGIL ABLOH™
3. Balenciaga
4. Moncler
5. FENDI
6. Versace
7. Stone Island
8. Vetements
9. VALENTINO
10. BURBERRY
第3四半期に人気のあったアイテム
1. Nike Air Force 1 ’07 LV8 ユーティリティー ボルト
2. THE NORTH FACE ヌプシジャケット
3. Patagonia メンズ・クラシック・レトロX・ジャケット
4. FENDI Bag Bugs ウィンドブレーカー
5. Stone Island メンズ 長袖 カットソー
6. Moncler Maya ジャケット
7. GIVENCHY ロゴ セーター
8. Versace バスローブ
9. Converse x Off-White c/o VIRGIL ABLOH™ Chuck 70 オールスター 2.0
10. PUMA RS-X Reinvention
- Words by: Max Grobe