style
Where the runway meets the street

ブランド:FENDI(フェンディ)

FENDIは2月22日(現地時間)、2023年秋冬コレクションを発表した。

ウィメンズウェアのアーティスティック ディレクター・キム・ジョーンズ(Kim Jones)による4季目となるコレクションは、「さりげない破壊」を視点に古典主義やエレガンスを探求した。FENDI家の4代目、デルフィナ・デレトレズ(Delfina Delettrez)のワードローブを参考に、デルフィナによるFENDIのアーカイブの着こなしや自己表現にフォーカス。一見「無関心」に見えながらエレガントに構築されたアイテムは、どのような着方もできるようにデザインしたものだ。

マスキュリンなテーラリングとトラディショナルな生地にひねりを加えてフェミニンなフォルムを作り上げたほか、全体にボイラースーツやエプロン、ユニフォームなど実用主義的な要素も取り入れた。レースはラッカーを塗って重ね、ちらりと覗くランジェリーやサイハイレースアップブーツでフェティシズムを垣間見せた。

すっきりとしたマックコートにはシークインを散りばめた裏地を合わせ、バイアスカットしてドレープを描くドレスや、ペルシャンラムのビブには、ハーネスストラップをあしらった。ニットウェアにはきれいに切り込みを入れ、ややゆがませたニットも登場。フェルトウールは縮みも持たせ、リブニットは斜めのシルエットなども見られた。ねじれたドレープのサテンドレスにはスカーフがなびいた。

FENDIの1996年秋冬コレクションのアーカイブから発掘したグラフィックモチーフは、インターシャをシームレスに表現し、故カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が1981年に描いたニットウェアのスケッチがフォルムのヒントになったという。

バッグは、シルヴィア・ヴェントゥリーニ・フェンディ(Silvia Venturini Fendi)が手がけた新作「Fendi Origami(フェンディ オリガミ)」などを披露。デルフィナがデザインを手がけるジュエリーからは、FFロゴをモチーフにしたアイテムなどがお目見えした。