FENDI、「バゲット」25周年でランウェイショー MARC JACOBSらとコラボ
ブランド:FENDI(フェンディ)
FENDIは9月9日(金、現地時間)、ニューヨークで同ブランドのアイコンバッグ「バゲット」の発売25周年を記念したファッションショーを開催した。
シルヴィア・フェンディ(Silvia Venturini Fendi)がデザインを手がけ1997年に発表したバゲットは、地元のベーカリーで買ったバゲットを腕の下に抱えて歩くフランスの女性のスタイルに着想を得てデザイン。90年代後半、人気ドラマ『Sex and the City(SATC)』で女優サラ・ジェシカ・パーカー(Sarah Jessica Parker)演じる主人公キャリー・ブラッドショーが愛用したことでも注目を浴び、ブランドを象徴するバッグのひとつとして人気を集める。
ニューヨーク・ファッションウィーク初日に行われたショーでは、ブランドのアーティスティック ディレクターを務めるキム・ジョーンズ(Kim Jones)とシルヴィアをはじめ、MARC JACOBS(マーク ジェイコブス)、Tiffany & Co.(ティファニー)、PORTER(ポーター)、サラ・ジェシカ・パーカーによるコレクションが披露された。
ショーでは、アクセサリーとしてのバゲットだけでなく、服や帽子、靴下などにもバゲットのデザインを落とし込み、多彩に表現されたアイコンが華やかにランウェイを飾った。
ミニサイズのマルチポケットのモチーフとなったバゲットは、フーディやスカート、セーターなどの服や、ゲートル、グローブ、帽子などのアクセサリーなど至るところにデザイン。バッグ自体にも縮小版としてあしらわれ、同バッグに欠かせない実用性の要素を表現。
MARC JACOBSとのコラボレーションでは、ニューヨークの景観を反映し、パラシュートトレーンスカートや、バルーンバックの加工デニムジャケット、セロファンのオペラケープ、蛍光色のリサイクルファーのストールやハットなどが登場。ラインストーンやシルバー、蛍光イエローのルックは、ニューヨークのストリートで見られるビルのガラスや作業員の安全ベストから着想を得たという。オーバーサイズのバゲットも目を引いた。
Tiffany & Co.とのタッグでは、スターリングシルバーやエナメル、クロコダイル、ホワイトゴールド、ダイヤモンドを使ったティファニーブルーのバゲットを発表。ホワイトゴールドのバックルにダイヤモンドをちりばめ、「T」と「F」のロゴをあしらった。ティファニーブルーは服にも用い、ランウェイを鮮やかに彩った。
「これはバッグじゃないの、バゲットよ!(This is not a bag, it’s a Baguette!)」との名言が飛び出した、ドラマ『SATC』の主演女優で、自身もバゲットを愛用するサラ・ジェシカ・パーカーは、シルヴィアとともにデザインに参加。パープルとワサビベビーピンク、ソフトブルーのグラデーションスパンコールを刺繍したバッグは、気分で4種類のバックルと取り換えられる遊び心も効かせた。
吉田カバンのメインブランド、PORTERとのコラボレーションでは、ボンデッドナイロンと日本の職人技術を用い、「バム バゲット」などのマスキュリンなコレクションが実現。軽さや耐摩耗性など実用性も高いアイテムが出揃った。