膨大なビンテージアーカイブに着想 過去と現代をつなぎ合わせたG-Star RAW最新コレクション
- By HighsnobietyJapan in style
- 2020年10月14日
1989年にオランダで創立した「G-Star RAW(ジースター ロゥ)」。世界で初めて立体裁断デニムを生み出したことでも知られるデニムブランドが10月14日(水)、新たなエクスクルーシブコレクションを全世界でローンチする。
インラインとは別して、メンズウェアヘッドデザイナーにレオ・ブランコヴィッチ(Leo Brankovich)、ウィメンズウェアヘッドデザイナーにマーリー・ナイセン(Marly Nijssen)を迎え入れた同コレクション。長年G-Star RAWを離れていた2人のヘッドデザイナーが復し、優れた立体裁断技術と最上質な素材を用いて設計。G-Star RAWがオランダ本社の倉庫に保管する3万点以上の古着のアーカイブをベースに、モードな雰囲気漂うアイテムが誕生した。
メンズウェアにおいてブランコヴィッチは、ハイカラーや大きなショルダー、凹凸感を加えたと表し、ナイセンは「凜としたシェイプにスリムな肩のライン、女戦士のようなタフなイメージ」を加えることでコレクションアイテムのシルエットに存在感を与えたと語った。
メンズウェアであるボンバージャケットは、パイロットスーツから潜水器具まで思い付く限りあるアーカイブの中から、英空軍のジャケットに着想した。「(当時のジャケットは)袖をあげてもジャケットの裾がめくれてへそが見えるようなことはありません」とブランコヴィッチ。ビンテージの機能的なディテールをアーカイブ要素として捉え「過去のエレメントを取り込むことでより真実味を持たせます」と明かした。
アイテムは、ベースとなるウェアを手に取ってからアイデアを分解して再構築し、デザイナー間でのスケッチプロセスを幾度も経て作り上げられた。G-Star RAWの存在感溢れるシルエットとアーカイブ要素を融合した妥協のないプロダクトは、創業以来、費用に制限を設けずにデザインし続け、新しい発想を取り入れ続けるブランドメッセージの統合体と言えるだろう。