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1891年創業の仏シューズブランド「J.M. WESTON(ジェイエムウエストン)」は、ジェイエムウエストン 青山店で写真家・映像作家として活躍する外山亮介のエキシビションを3月21日(日)まで開催。

2018年にアーティスティック・イメージ&カルチャーディレクターに就任したオリヴィエ・サイヤール(Olivier Saillard)がリニューアルし、美術館や博物館をコンセプトとしてブランドの世界観を表現した。

外山は、京都を拠点に伝統工芸に関わる職人のポートレートなどを捉え、自作の撮影機や古い写真技術など独自の手法で作品を制作。今回はアンブロタイプ写真で撮影した作品と、カメラオブスキュラを用いた2種の作品を公開する。

アンブロタイプ写真とは、1851年に発明された写真黎明期の写真術。ガラス板に薬剤を塗布し、硝酸銀溶液で感光させると光が当たった銀が灰白色にガラスに現像されるという。今季は、オリヴィエ・サイヤールの「ハント #677」、GQ JAPAN編集長の鈴木正文の「レースアップブーツ #680」、パリのエンターテイメント界で活躍したミシュー(Michou)の「ローファー #182」を被写体に、それぞれのシューズが歩んできた「物語が魂を宿すように」光の粒子に乗せて、ガラス板に焼き付けている。

カメラオブスキュラは、写真の原理による投影像を映し出す装置で、画家たちが素描のために用いたという風景をリアルタイムで映像化する原始的な装置。装置そのものがブティックの目となり店内から見える、待ちゆく人々の行き交う景色を映し出す。

Ryosuke Toyama Exhibition
会期:〜3月21日(日)
会場:ジェイエムウエストン 青山店
住所:東京都港区南青山 5-11-5 住友南青山ビル1階
営業時間:11:00〜20:00