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ギャラリー:KOTARO NUKAGA

ギャラリー、KOTARO NUKAGA(六本木)は、ロンドン在住の仏アーティスト、ソワマドゥ・イブラヒム(Soimadou Ibrahim)の個展「Farewell Savane」を国内で初めて開催する。

イブラヒムは1989年フランスに生まれ、アフリカ大陸東南部のマダガスカル島とモザンビークの間にある、コモロ諸島最大の島、ンジャジジャ島で10歳まで過ごした。小さな島での生活で、社会経済学的な視点からのコミュニティ連携の強さや複雑な人種問題への眼差しを養ったという。親戚が暮らすコモロ諸島から遠く離れたフランスで10歳以降を過ごした経験から、アフリカに根ざした自身のルーツの寄りどころのなさをベースに作品を制作している。

コモロ諸島は、今回の展示作品「Jardin next door」に出てくるようなバナナや椰子の木が至る所に生い茂る美しい島で、その光景を自身の絵画の背景に取り込みながら制作。絵画の中の登場人物は、自身で撮影した家族や友人など身近な存在の人々をモデルにしており、これらの写真に自身の記憶や想像を交えて描くことで、故郷へのノスタルジーや普遍的な家族への愛情、コミュニティの絆などを表現する。

ソワマドゥ・イブラヒム Farewell Savane
会期:11月4日(木)〜12月18日(土)
会場:KOTARO NUKAGA(六本木)
住所:東京都港区六本木 6-6-9 ピラミデビル 2階
営業時間:11:00〜18:00(日・月・祝休廊)
※国や自治体の要請等により、日程や内容が変更になる場合あり