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Where the runway meets the street

中国発フットウェアブランド「LI-NING(リーニン)」は、2021年春夏コレクションを元に制作したヴァーチャルショー「The Art of Movement」のランウェイ映像をパリ・ファッションウィークオンラインで公開した。

LI-NINGは今シーズン、中国の気鋭メディアアーティストであるルー・ヤンを迎え、ヤンを投影したキャラクター「DOKU(ドク)」が新作コレクションをナビゲートするヴァーチャルショー制作に挑戦。

映像の企画制作は東京を拠点とする「スパイラル / ワコールアートセンター」が担当し、ヤンをディレクターとして中国の3Dクロス、モーションキャプチャー、日本とヨーロッパの多国籍クリエイターで構成されるチームが、コロナ禍において遠隔に制作を進め、新たなファッションショーを実現した。

ヴァーチャルショーは、体と服の動きの美しさを現実世界と仮想世界を行き来しながら表現したという。LI-NINGの2021年春夏コレクションに身を包んだDOKUの体には、日本のタトゥーアーティスト大島托による「新しい生命」「成長」「パワー」「平和」を表現した螺旋状のタトゥーが描かれている。

 

ヤンは、自身を投影したノンデュアリティ(男女のような相対する価値観のいずれかで定義づけられないこと、非二元性)を象徴するヴァーチャルキャラクターDOKUと「モーションデータで作られた動きによって、デジタルの体にどう命を吹き込むか」「体の動きがもたらす感動と情熱を仮想空間でどう呼び起こすことができるか」という問いの答えを導き出すという。