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Life beyond style

ブランド:LOEWE(ロエベ)

LOEWEは、国際家具見本市ミラノサローネで椅子のコレクション「LOEWE Chairs」を発表した。

レザーやラフィアなどLOEWEが商品で使っている素材や、人工衛星に使用されているサーマルブランケットの箔などの素材など、さまざまな素材の編み方を紹介。素朴な椅子を、職人の独創的な手仕事で「世界にひとつの作品」に生まれ変わらせた。4月18日(火)〜23日(日)にかけて、パラッツォ・イジンバルディの中庭で開催されている同見本市で公開する。

椅子は、毛足を刈り込んだ羊革のシアリングやフェルトを、一部を覆うカバーとして、手触りのいいソフトな質感を出すために採用。青やシルバーなど意外性のある色の使い方が、素材の面白さを際立たせる。

農業従事者らの間で馴染みのある家庭用の椅子「スティックチェア」は、背もたれと直立した脚部のスティックを、楔(くさび)で座面に固定したもの。同コレクションでは、このスティックチェアに装飾を施した。脚はアンティークのオリジナルに、イギリスのスティックチェア専門のアトリエで新たに製作されたものを合わせた。

ベルギーのヴィンセント・シェパード社が製作した脚の「ロイドルームチェア」は、第一次世界大戦中にアメリカで起業したマーシャル・バーンズ・ロイドが、紙を巻きつけたワイヤーを機械で大きなシートに織る技術を発明したのが始まりといわれており、当初はベビーカー用として開発。その後、籐よりも耐久性に優れていることが分かり、屋外での使用に適した革新的な織地として家具に応用されてきた歴史を持つ。

LOEWEのロイドルームチェアは、天然繊維とレザーで製作。キノコをモチーフにしたペイントをあしらい、全てロイドルームの技法で織り上げた。

チェアは全て販売するほか、チェアの素材や技法に着想を得たバッグやレザーグッズも期間限定で販売する。