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Where the runway meets the street

Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)は、2019年春夏ウィメンズコレクションのローンチを記念し、革新的なデジタルウィンドウの展開を始めた。

ニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)のアーティスティック・ディレクションのもと、アーティスト兼デザイナーであるエス・デブリン(Es Devlin)が手掛けた同ウィンドウは、異なる都市へ繋がる出入り口を表現し、「未来からの生きたメッセージが込められた」ポストカードのような新しいコンセプトとなっている。

デブリンは次にようにコメントしている。「私たちは、アントロポセン(人新世という大きな影響を与えるようになった新たな地質時代)の最中にいますが、想像もつかない未来の人々と、これほど心を通い合わせる必要に迫られたことはありません。私たちの決断の一つ一つが、未来の人々が歩く街並みや呼吸する空気に影響を及ぼすでしょう。Louis Vuittonのウィンドウがネットワークとなり、他の場所やタイムゾーンへの入り口として捉えられることで、新たに未来への展望を拓くプロセスが実行されます」

表参道店と松屋銀座店を含む、世界12カ所のLouis Vuittonストアで展開中の同インスタレーションには、アメリカ人アーティストのBeople(ビープル)ことマイク・ウィンケルマン(Mike Winkelmann)が制作した特別映像も含まれている。ウィンケルマンは、2019年春夏コレクションに登場したユニークなプリントの数々をデザインしたことでも知られる。

「私の主な目的は、これらの都市に対してSFでよく見られるような最悪の状況を想定した未来とは異なる視点を提示することでした。それはまだ長い道のりですが、すべての人々にとってより良い未来となるように人間は前進していると思います。未来の人々の美や想像力のすべてを映し出す未来都市を表現したいという願いとともに、未来の人々への希望の想いを込めました」とウィンケルマンは自身の作品について説明している。

店舗ではそれそれぞれ異なる場所の未来が表示され、昼から夜へと続く24時間の場面がリアルタイムで変化する仕掛けとなっている。