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Life beyond style

東京発のアートフォトブック専門ディストリビューター「twelvebooks」から5月14日(火)、イタリア写真界のパイオニアでもある写真家ルイジ・ギッリ(Luigi Ghirri)の作品集「COLAZIONE SULL’ERBA Luigi Ghirri」が新着として登場した。

1970年からイタリア・エミリア=ロマーニャ州にある都市モデナで暮らし、様々な場所を徘徊し始め、初期の作品群のほとんどを作り上げていったギッリ。この頃にはその後の制作の方向性がすでに複数示唆され、プロジェクトとテーマを緻密に計画するようになった。

作品は、一つの主題を中心にいくつかのプロジェクトをひとまとめにするものや、より詩的な方法で分類されているものもあり、同書に収録されているシリーズは、後者に属する作品の一つ。画家エドゥアール・マネの代表作「草上の昼食」をタイトルに掲げ、1972年から1974年の間にギッリがモデナ郊外で撮った写真がまとめられている。

左右対称な糸杉の形、手入れの行き届いた芝生、庭の持ち主の好みが出ている鉢植えの植物にヤシの木やサボテンなど、人が作り出した環境の中にある自然と人工物の接点に注目した。

後にギッリの全作品を見渡す際の基盤として、掲載作品を独自の手法でカテゴライズする編集で作られた初めての作品集ともなっている。価格は6,000円(税別)。