style
Where the runway meets the street

街路樹からの木漏れ日が降り注ぐ丸の内。足早に通り過ぎるスーツ姿のビジネスマンを横目にたたずむ仲通りに、Goldwin丸の内がオープンしてから1年が経とうとしている。歩道の石畳がそのまま広がるような店舗デザインは景観とよく馴染み、都会的な装いにしっかりと寄り添うウェアが数多く揃った店内からは、スポーツをベースにしたものづくりで培われてきた確かな技術と信頼を感じ取ることができる。プロダクトやブランドロゴのリニューアル、新規カテゴリーの展開、初の直営旗艦店オープンなど、近年目覚ましい進化を見せるGoldwinは、2019年11月22日(金)、サンフランシスコに新しい店舗をオープンする。

サンフランシスコという土地に出店を決めたのは、都市と大自然を行き来する旅人の拠点だから、と教えてくれたのはブランドディレクターの新井元だ。飛行機で2時間半のデンバーにはアメリカ有数のスキーリゾートがあり、車で3時間の距離にはレイクタホ、さらに4時間の距離にはヨセミテ国立公園が存在する。国内旅行のハブステーションが東京駅であるように、しかし、日本人が想像もつかないほどの巨大なスケールを持つ旅の拠点であるサンフランシスコ。「Goldwinのウェアを身に纏うことで、大都市で暮らす人々が自然の中へと繰り出し、街とフィールドを行き来しながら、豊かなライフスタイルを送るきっかけになれたら」と願う。

Goldwin San Franciscoを出店する場所は、近くにオフィス街やチャイナタウンが隣接し、ベイエリアに向かって古くからの倉庫を生かした街並みが広がる一角。さまざまな人々が往来し、文化が交流して新しい発展を続けているサンフランシスコには、日本と似ている部分と全く違う文化形成が感じられると新井。

店舗は、元々倉庫であった低層で天井の高い建物をリノベーションして、デザインを進めた。1800年代に建てられた当時の建物の面影を残したのは、店舗空間を周辺の文化や佇まいを変えずにその土地に調和させ、そこに自分たちのオリジナリティや信念をプラスするべきであるという、Goldwinの出店方針があったからだ。

1950年に富山県小矢部市で創業した、ゴールドウイン社。その社名を冠したオリジナルブランドであるGoldwinは、長年培った技術や製法をプロダクトに込め、こだわりを持った人々のライフスタイルに馴染んでいくウェアを提案している。都市に暮らしながら、週末は自然の中へ。そのウェアのクオリティの高さや使えば使うほど良さの分かるディテールは、大人たちの遊び心に火をつける。

現在、Goldwinが持つ「Ski」「Outdoor」「Athletic」「C3fit」「Lifestyle」の5つの商品カテゴリーには、それぞれのシーンに向けたモノづくりのコンセプトがある。まずGoldwinのアイデンティティとも言える「Ski」コレクション。スキーのスピード感の中に生まれる、一瞬の緊張感と対峙するための信頼できる機能性がミニマルなデザインに込められている。「Outdoor」コレクションは、ミニマルでベーシックであるGoldwinの個性を守りつつ、アウトドアでの想定外に対応出来る基本機能と利便性を、ファッション性と見事に融合させた。「Athletic」コレクションはフルマラソンからジムでのトレーニングまで多目的に着用できるスペックを持ちながら、シンプルで洗練されたデザインは汎用性が高い。「C3fit」は「Compression」「Conditioning」「Comfort」の3つの「C」をコンセプトにしたタイツ、カーフスリーブ、ソックスなどの高機能ベースレイヤーのコレクションで、運動時、運動後、そして日常にも活用出来る。

そして2016年のデビューから、ファッションマーケットにおいて高い評価を得ているのが「Lifestyle」コレクション。スポーツウェアの開発で得たノウハウを、日常のファッション着として落とし込んでいる。快適で使い勝手が良い道具のような存在として、着る人のスタイルや個性に寄り添う、ベーシックでシンプルなラインナップを特徴としている。

今シーズンもLifestyleカテゴリーを代表する様々なアウターが出揃っている。

 

HOODED SPUR DOWN COAT

防水透湿性に優れたGORE-TEX®の2層シェルと、自然な暖かさが持続する遠赤外線保温の光電子®ダウンを組み合わせた、防水性と保温性の高いダウンコート。

高い保温性と美しいシルエットを両立するため、人間の体の形状に沿う立体的なダウンバッフルのデザインを採用。首元のチューブ状のダウンバッフルは閉じた時にマフラーのような役割を果たし、保温性をさらに高める。

Goldwinのデザインアイデンティティである、新雪に描かれるスキーの軌跡「シュプールライン」をイメージした曲線美を、縫製のラインやポケットの形状などで随所に取り入れている。

埋め込まれた袖口のベルクロは他の衣類が引っかかったり、ほつれを防ぐ仕様。スキーウェア開発の技術が細部に生きる。

 

GORE-TEX INFINIUM™ W/S DOWN PARKA

防風性の高いGORE-TEX INFINIUM™のシェルを採用した、ハイロフトのダウンジャケット。ボディ全体から裾やフードのフラップ部分にまで光電子®ダウンがたっぷりと封入され保温力を高めている。

利便性の高い多彩なポケットが15個あり、腰ポケットはフラップ付きとハンドウォーマー、左内側にはセキュリティポケット、身頃内側にさらに4つと様々な小物を用途別に収納できることで、街での身軽さを実現している。

 

MODS COAT

コットンライクな風合いの防水透湿素材を使用し、着丈は長めのややゆったりとした、都会的な美しいAラインシルエットが特徴。

メインポケットのフラップ部分にはボタンのかわりにマグネットが。遊び心のあるデザインでありながら、ファスナーを使わなくても簡易に閉じることが出来るため、使い勝手が良い。

Goldwinのミニマルなシルバースナップボタンはシンプルで洗練されたデザインの特徴の一つ。フロントファスナーを開けた時にも上品さを保ってくれる。

 

BAL COLLAR COAT

前身は冷たい風を止める防風素材、後身は湿気を逃す通気性の良い素材で切り替えたユニークなデザインのスプリングコート。

首元のボタンはスナップになっており、脱着しやすくしている。

利便性とデザイン性をもたらしているのが、バラエティに富んだポケット。両腰や背面に加え、左胸の内側には、パスポートなどの収納に重宝するメッシュ素材のセキュリティポケットを配している。着合わせ次第で長いシーズン着用できるのも嬉しい。

今シーズンからスタートしたOutdoorカテゴリーにも、特徴的なアイテムが揃う。

 

ASCEND JACKET

春・夏・秋の3シーズンにわたり山などのアウトドアフィールドで活躍する機能性を持ちながら、クリーンなデザインに仕上げた防水シェルジャケット。防水透湿性に優れたGORE-TEX®の3層シェルで、耐摩耗性の高いリップストップナイロン素材を使うことで強度を向上させている。

最大の特徴である前身頃の大きなポケットには水抜き穴があり、濡れたグローブやドリンクボトルなどを入れるのにも重宝する。防水透湿や大容量など、多彩な機能を保ちながら、ワントーンや同系色ツートンの落ち着いた配色のクリーンなデザインに留めることで、都市でのスタイルにも心地よく馴染む。

時代の変容を感じるほど、普遍的な価値とは何かを理解しながら、変化に敏感で居続けられることの大切さを痛感する。約70年の歴史を重ねた今、「古くから愛されるものと新しいものを融和させて、特別な付加価値を生み出す、 Made in Goldwinのような考え方」からプロダクトは生み出され、直営店は様々な人のアクティブな暮らしや旅への媒介となる。日本に留まらず、世界に目を向けたGoldwinの新たな挑戦に注目していきたい。

ゴールドウイン 丸の内(Goldwin Marunouchi)
住所:東京都千代田区丸の内3ー2ー3 二重橋スクエア1階
営業時間:11:00〜20:00
定休日:元旦、及びビルの休館日
TEL:03-6268-0037
ゴールドウイン 丸の内Instagram

Goldwin San Fransisco
住所:444 Jackson Street San Francisco CA 94111 USA
TEL:628 221 2342 *from November 22nd
Goldwin San Fransisco lnstagram
公式サイト(US版)

 

問い合わせ先
ゴールドウイン
公式サイト
公式Instagram