style
Where the runway meets the street

Agnieszka Trzoch

MAISON KITSUNÉ(メゾン キツネ)は、新クリエイティブディレクターに韓国出身のユニ・アン(Yuni Ahn)が就任したことを発表した。

2016年10月にストライプインターナショナル社の資本参加を受けて以来、同ブランドはマーケットポジションの向上を目標に、デザインチームの強化を始めていた。今後ユニ・アンはファッション部門のクリエイティブディレクターとして、フランスパリのアトリエでMAISON KITSUNÉのスタイルを再定義し、シルエット、クオリティ、ディテールなどの全てを統括する。

ユニ・アンは、Central Saint Martins在学中にStella McCartney(ステラ マッカートニー)のチームにスカウトされた経歴を持つ。その後はChloé(クロエ)やCELINE(セリーヌ)、Miu Miu(ミュウミュウ)、Paul Smith(ポール・スミス)など多くのビッグブランドにてレディトゥウェア 、小物、インテリアなど幅広いデザインの経験を積んだ。

最終経歴はフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)のもと、CELINEにてバッグやジュエリー、サングラスのデザインを担当を経て、デザインディレクターとしてプレコレクションとショーコレクションを統括していた。

今回の新クリエイティブディレクター就任に関して、MAISON KITSUNÉの共同創業者であるジルダ・ロアエック(Gildas Loaëc)と黒木理也は次のようにコメントしている。

「僕たちはユニ・アンと共にMAISON KITSUNÉの新たな歴史を築いていくことをとても楽しみにしています。彼女はMAISON KITSUNÉの現状について深く理解していて、我々のコレクションに対する熱意を共有できる唯一の存在です。僕たちは彼女の才能、ビジョン、ノウハウがMAISON KITSUNÉをパリのインディペンデントなファッションハウスとして、更なる成長をもたらしてくれると確信しています」。

一方でユニ・アンは以下のように語っている。

「CELINEにいた最後の年、私はパレ・ロワイヤルの美しい庭にあるCAFÉ KITSUNÉが好きでよく通っていました。その場所で偶然ジルダ・ロアエックと出会い、今日までの全てが始まったのです。MAISON KITSUNÉの新たなチャレンジにクリエイティブディレクターとして関わることが出来ることを、とても誇りに思います。現在は、過去16年間に培ったクリエーションを尊重しながらも、バランスを取り、コレクションに新しい視点をもたらすことに取り組んでいます」。

ユニ・アンが初めて指揮をとる2019-20年秋冬コレクションは、2019年1月のパリファッションウィークにてブランド初となるプレゼンテーション形式で発表される。