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Where the runway meets the street

ブランド:Maison Margiela(メゾン マルジェラ)

Maison Margielaは1月22日(現地時間)、2023年「Co-Ed」コレクションを発表した。

2022年の「アーティザナル」コレクションでは、「Cinema Inferno(シネマ・インフェルノ)」と題した演劇形式での発表を行ったMaison Margiela。同劇中の主人公カウントとヘンの出産に着想を得た今回の2023年「Co-Ed」コレクションは、クリエイティブ・ディレクターのジョン・ガリアーノ(John Galliano)が、映画のループの中に閉じ込められていた2人の子供を想像し、2人のスタイルの本質やそれぞれの美学を「融合」。カウントとヘンのワードローブを、新世代や若者の視点を通して再構築させた。

幼少期の潜在的な喜びの記憶がウォルト・ディズニー社とのコラボレーションのきっかけになったという。それらをミッキーマウスの帽子やTシャツで表現し、英・風刺画家ジェームズ・ギルレイ(James Gillray)とサイバーパンクの交わりをイメージした、コルセットでつぎはぎしたウェアも登場した。ジャケットは、アメリカンウェスタンを思わせるカットアウトのモチーフが、ミッキーマウスの耳のような見え方に。

バイアスカットのドレスをロンパースに変え、作り出した「ロンパージュ」や、米老舗ウールウェアの「PENDLETON(ペンドルトン)」のチェック柄シャツを前後逆に着て、コートやカーディガンに反映。ミッドセンチュリーの写真の中にある彫刻のようなパーティドレスの動きはチュールで表現した。

PENDLETONとのコラボレーションではほかに、シャツやカーディガン、ロンパースや、ウール、コットン、キャンバス、コットンサテンで作られたロールシャッハカットのアウターやフォーマルウェアなどをランナップ。イブニングコートは、シルクガザールやラメ入りブロケード、チェンジングコットンなどの素材を採用。ロンパースはシルクシフォンやナイロンチュール、ラメなどの繊細な素材を用い、パーティドレスはチュールやシルク、ベルベットやメッシュ、スカートはタフタやシルクウール、半透明のナイロンなどで仕立てた。ウールのニットウェアにはチェーンの装飾を施した。ミッキーマウスをモチーフにした帽子やTシャツは、Maison Margielaのレーベル「レチクラ」のヴィンテージを再利用している。

コレクション全体で使用したサングラスやメガネは、韓国の人気アイウェアブランド「Gentle Monster(ジェントルモンスター)」と共同開発した新アイウェアラインで、2月28日(火)に発売される。様々なカラーバリエーションで11のデザインを展開し、オーバーサイズのものやオーバル、キャットアイ、ウェイファーラー、クラブマスターなどの定番のデザインが登場。

「レチクラ」のモンスターパンプスは、フランスとイタリアのファッションハウスの20世紀のヴィンテージパンプスを、プレタポルテ用に再現したもの。6種類のハイタイプと7種類のフラットタイプが登場した。アーモンド形のつま先で「タビ」を進化させ、ボックスレザーやラインストーンをちりばめたサテンを使用したパステルカラーのシューズや、ボックスレザーやディストレストスエード、ラインストーンで構成する「タビ」ウエスタンブーツ、パテントレザーやラインストーンで作られた10cmヒールのパンプスの「タビ」などがお披露目された。