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Maison Margiela(メゾン マルジェラ)」は、11月大阪・心斎橋に開業した商業施設「心斎橋PARCO」1階に日本初となる新コンセプトのフラッグシップストアをオープンした。

オランダの建築家アンヌ・ホルトロップ率いる「Studio Anne Holtrop」が手掛けた同店のストアコンセプトは、クリエイティブ・ディレクターのジョン・ガリアーノによって確立。進化し続けるメゾンの「視覚的言語(visual language)」を反映させたという。

同スタジオによる世界初となる新コンセプト旗艦店は今年6月、ロンドンのBruton Streetにオープン。心斎橋PARCO店は2都市目で、12月には上海の高級ショッピングモール「Reel」にメゾンの新たなビジュアルアイデンティティを発信する旗艦店も開いた。日本では今秋、伊勢丹新宿店(本館3階)、名古屋栄三越(2階)、阪急メンズ東京(2階)に、それぞれ新コンセプトを反映したショップ・イン・ショップがオープンしている。

今回のプロジェクトで同スタジオは、素材が創り出す「ジェスチャー(material gestures)」の定義から始動。2018年秋冬「アーティザナル」ショーのセットとして初披露された石膏の壁を、ファサードとインテリアに落とし込んだほか、メゾンが提起するハウスコードに着想を得て、素材の動きやフォルム、質感を内装に取り入れ、「不適切な要素を適切化する(appropriating the inappropriate)」の概念に基づいた空間に仕上げたという。

テキスタイルの型枠で成型した石膏の壁は、北イタリアの職人の手作業によるもの。布地のフレキシブルな特性から成型するごとに違う型ができあがるもので、表面に布地の折り目や質感が残されているのが特徴。通常は壁の内側に使われる石膏をむき出しにした壁の構造は、「ライニングの匿名性(anonymity of the lining)」のメゾンのコードを反映。メゾンの歴史に由来するシグネチャーカラーの白を基調に、新たなミニマリズムを提起した。

服の本質的な輪郭のみを残し、核となる部分まで削ぎ落とすハウステクニックの一つ「décortiqué(デコルティケ)」のカット技術は、ファサードをカットアウトしたような石膏の壁や、石材トラバーチンを染色した棚、ディスプレイテーブルなどに見て取れる。複数のフォルムを組み合わせて形成したミラーやテーブルは、不完全なフォルムを際立たせるほか、切りっぱなしのような断片や非対称の歪みは、ジョン・ガリアーノが提起するコード「unconscious glamour(アンコンシャス・グラマー)」「dressing in haste(ドレッシング・イン・ヘイスト)」の概念を視覚的言語として表現しているという。

フィッティングルームの天井と壁は、ハンドブラッシングで何層にも塗り重ねられたハイグロスの黒に近いダークグリーンを採用。日本の漆塗りを思わせるキャビネットのような空間が親しみやすさも演出する。

130平米の店内には、Maison MargielaのCo-Ed(男女共通)を中心に、ウィメンズとメンズのプレタポルテと、アクセサリー、シューズ、スモールレザーグッズ、ジュエリー、アイウェア、フレグランスの全ラインを取り揃える。

2020年秋冬「デフィレ」Co-Edコレクションでローンチした、「Replica(レプリカ)」のコンセプトを拡大させたカプセルコレクション「Recicla(レチクラ)」シリーズから、オープンを記念し、「5AC」バッグを限定エディションとして展開する。

Maison Margiela SHINSAIBASHI PARCO(メゾン マルジェラ 心斎橋PARCO)
住所:大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-8-3 心斎橋PARCO 1階

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