あんなに物欲がないと言っていたのに、急に物欲が噴火。カード引き落とし額は火山灰のように積もりに積もっており、もはや新たな山が出来上がりそうまであり、これまた高山病。

まずなんとなく見つけて、TLCのレフトアイ(Left Eye)が着ていたのを思い出して急にほしくなった2001年のジョン・ガリアーノ(John Galliano)時代のDior(ディオール)のスマイルTを購入したところから。

こんなに胸もとは笑顔なのに、この後立て続く自業自得な出費に苦笑することになるのであるが皮肉である。

そしてグレーのなんだかいい感じのパンツを探していた中で出会って手に入れた、UNSTATE(アンステイト)というブランドのウールのイージーパンツ。

365日穿けるほどイイよ。って意味で、“365パンツ” という名前がつけられているなんだか水前寺清子味のある感じも気に入っている。

そして、「こんなグレーだったらなんだかブルーの靴を合わせたくない?」という誠に馬鹿げている物欲連鎖パズルゲームを自らおっぱじめてしまい、思い立ってCELINE(セリーヌ)に行き前回の記事で紹介したローファーを気付いたら購入していた。

なんだかとても青い。もうひとつ青の何かが揃ったら多分 “ぷよぷよ” のように俺の存在が抹消されるであろう。もはやいっそ抹消してくれないであろうか?

しかし存在も物欲もそんな都合良く消えてくれることはなく。

「これ以上歩みを進めるな」と自らに科すかのような警告色的な赤さのArchies(アーチーズ)のビーチサンダルを買っては、その快適さが歩みを止められるはずがないわけであり、どんどん調子づいてしまい。

Apartment Three(アパートメントスリー)で、命短し、丈も短し。もっとこれで軽やかに歩みを進めて行け。とショーツを買っては、動く歩道レベルで物欲がずいずいと進んでいき、気づけば謎に値段が高騰している2002年のジョン・ガリアーノ時代のDiorのTシャツも購入していた。

こうなったら火山灰のように積もり積もって出来上がりつつある引き落とし額の山から、金でも宝石でも発掘されないであろうか……。

税金も支払い、息を吸って吐いているだけで金がかかる中で、馬鹿げた妄想を浮かべつつ、浮かばれない現実を物質で満たすが資本主義。

この世はそういう風にできているのだ。

▼キクチの買ったもの

プロフィール キクチ(@lclccylcy
職業キクチを名乗る自由なファッションをたのしむ自由人。とにかくヴィジュで全ての気分をあげていくのがモットー。

過去の連載記事はこちら