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Where the runway meets the street

ロンドンを拠点とし、「LVMH PRIZE 2020」のファイナリストとしても注目を集める気鋭のデザイナーズブランド「NICHOLAS DALEY(ニコラス デイリー)」が2021年春夏コレクションを公開。

「テキスタイルにおいては日本と英国のスペシャリストに焦点を当て、デザインのインスピレーションはレゲエ界のレジェンドであるピーター・トッシュ(Peter Tosh)と英国の黒人空手家の物語に焦点を当てた。一見全く接点の無いストーリーに繋がりを見出し、ファッション、ミュージック、カルチャーを融合させた内容となっている」とニコラス・デイリー。

1960年代のレゲエバンド「The Wailers(ウェイラーズ)」のメンバーであったトッシュとその友人兼同じくメンバーであり、共に数多くの名曲を世に出したボブ・マーリー(Bob Marley)は自己防衛の手段・自己啓発の一環としてマーシャルアーツにのめり込んだ。トッシュは映画『Enter the Dragon(燃えよドラゴン)』に出演したブルース・リー(Bruce Lee)やジム・ケリー(Jim Kelly)ファンであり、空手の黒帯を保有し、ライブパフォーマンスにおいてもアクロバティックな動きを取り入れた。衣装として空手道着を着用したステージ上の姿が今シーズンのキーエレメントとなる。

当時と現代を繋ぐビジュアルのモデルに、東京オリンピックにも英国代表として出場予定の前世界チャンピオンの空手家ジョーダン・トーマス(Jordan Thomas)を起用。

着物スリーブのブルゾンや、日本の刺し子を用いたイージーパンツが今シーズンのハイライトとなっており、NICHOLAS DALEYのアイコニックなシルエットで印象を新たに。タイポグラフィーやグラフィックにも70年代とマーシャルアーツ(=武術・武道)のムードを取り入れ、ディテールの一つとして随所に落とし込んだ。

日本の染色職人をパートナーに二種類の絞り染めを取り入れ、緻密なニュアンスを表現するため、昔ながらの手法である天日干しを工程に導入。アイテムによってはパネル毎に染色を行うなど手間隙かけて制作した生地をオーバーシャツやビーチシャツに用いた。

英国の背景からはシルクの街として知られるサフォーク州のサドバリー地区に拠点を構える「バナーズ」とビスポークのジャガード生地を制作。「ハリー・スティーブンソンズ」のワックスコットンや、コッツウォルズが拠点の「Courtney & Co」からは天然のナッツから生成するコロゾ・ボタンを。アイルランドの老舗生地メーカー「エンブレム」とはリネンを用いたビスポークのピンストライプ生地を制作し、ブランドのアイコンであるベースボールカラー・カーディガン、プルコード・ショーツ、ユティリティ・ベストに採用し、伝統的な技術を現代的なデザインに用いることでコレクションに奥行きを生み出している。

柔らかなビスコースを用いたウエスタンシャツや、ジップアップのフィールドジャケットは今シーズンの背景にある70年代のシルエットで仕立て、当時の製法を今も守り続けているチェーンステッチのスペシャリスト「ジュリオ・ミリエッタ(Giulio Miglietta)」の手によって同コレクションのテーマであり、ピーター・トッシュの楽曲「Stepping Razor」の刺繍パッチを施した。

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