Nike「BETRUE」コレクション
プライドフラッグに込められた思い
- By HighsnobietyJapan in style
- 2019年6月4日
6月の「プライド月間」に「Nike(ナイキ)」が展開する「BETRUE」コレクションが今年も、6月1日(土)に発売された。
LGBTQIA+コミュニティーの連携を象徴するレインボーフラッグのカラーをデザインに落とし込んだBETRUEは、プライドネットワークに属するナイキのデザイナーらが制作、管理するコレクションで、2012年に展開を始めた。そして、コレクションのモチーフにもなっているフラッグの起源は約40年前にさかのぼる。手掛けたのは、政治活動家でデザイナーのギルバート・ベイカーだ。
1978年、ベイカーは、ゲイやレズビアン、トランスジェンダーの人々を結びつけるポジティブなシンボルとして、8色のストライプ(ピンク・赤・橙・黄・緑・ターコイズ・青・紫)の2本の旗をデザインし、手染め、手縫いで制作。「プライドフラッグ」と名付け、サンフランシスコのプライドパレードで初めて使用したという。
パレードに向け旗の制作を頼まれたベイカーは作業を開始したものの、すぐにマゼンタ色の染料が無くなり、ピンク色を外す決断に迫られたほか、パレードの際の左右の道の旗の配色の関係から、ターコイズ色も取り除くことに。こうして出来上がった6色が、現在のプライドフラッグの原形になっている。
BETRUEコレクションは今年、ベイカーから受け継いだものを記憶に残すため、「ギルバート・ベイカー・エステイト」の協力を仰ぎ、商品を制作。フットウエアとアパレル、アクセサリーの全てに初めて、オリジナルの8色の旗と、「ギルバートらしさ」が伝わるタッチや誇りであるシンボルを取り入れた。
全商品ユニセックスで、スポーツウェア「BETRUE Tシャツ」(3,240円)は、BETRUEの文字に代わる新ロゴと、オリジナルの8色を採用。「BETRUEプルオーバーパーカー」(7,020円)にも8色のストライプをプリントした。
コレクションでは5つのシューズをそろえ、それぞれのシューズの右足の中敷には旗の8色を各意味と一緒にデザイン。左足の中敷にはピンク色でベイカーのサインを記した。ベイカーがデザインしたものを自ら手作業で仕上げたことから、シューズには8層のスウッシュ(ナイキ エア マックス 90 BETRUE)やレインボーの旗(テイルウインド 79)などを加え、手作り感を出した。
ほかに、Nikeのソックスとして初めてラメを使った「ナイキ スパーク ライトウェイト クルーソックス」(1,944円)や、同じくラメを使った「ナイキ ヘリテージ ショルダーバッグ」(2,700円)などもラインナップする。
2019 BETRUE コレクションは、NIKEアプリ「SNKRS」と、NIKE.COM、一部のNIKE販売店で販売。