style
Where the runway meets the street

OAMC(オーエーエムシー)」が2021年秋冬コレクションを公開した。

美術家ラウシェンバーグ(Rauschenberg)の素材を混ぜ合わせるという考えを元に、異なる素材や色のバランスを考慮したアイテムを展開。

日本製ウールやコットンのポプリンオーバーシャツにオーガンジーのパネルをあしらったアイテムや、ウールのコートの襟にニットを配置したもの、そのほかテーラリング、シャーリング、フットウェア、アクセサリーにヘビーメタルの金具をあしらったものなどをデザインした。

素材の単純な対立だけでなく、OAMCが置かれている場所や時間を反映して思考や感情が交錯する研究を行ったという。トラックスーツや着心地がよく膨らみのあるアイテム、ゴムやクーリスで調整できるレザージャケットやパンツ、ゆったりとしたジャカードウールのオーバーシャツ、ダブルフェイスのシェットランドやビスコース / ナイロンのフレアカラーニットなど素材にこだわりながらリラックス感を引き出したアイテムも登場。

レイヤードアイテムには、プリントしたオーガンジーやグラフィックポプリンを一枚重ねることで視覚的な奥行きを持たせた。イラストレーションを落とし込んだ作品は、「最近の過去がいかに古代史のように感じられるか」を探求し、時間と場所の変化を表現。メディアの消費方法の変化により生み出される「最近の古代」に焦点を当てた。自然を中心にデザインし、移動する鳥や枯れていく植物、ホッキョクグマなどをあしらっている。

アクセサリーは、コラージュと透明感の2点をテーマに製作。手袋は素材とインダストリアルをミックスしたものをラインナップするほか、バッグやクロスボディの小物にはハードメタルを施し、ネックレスはユーティリティコードで複雑に編み込みリンクメタルチェーンをデザイン。

「adidas(アディダス)」とのコラボレーションを継続し、「タイプ0-9」をデザイン。バウンズのアウトソールと透明のTPUアッパーで包み込みむようにデザイン。ユーティリティーブーツはカスタムティント加工を施し、ビブラム製アウトソールで機能性も加えた。