PANDORAが描く、コペンハーゲンという未来。
コペンハーゲンを歩いていると、PANDORAというブランドがなぜこの街で生まれたのかが少しずつ見えてくる。歴史ある街並みのすぐ隣には、ガラス張りのモダン建築が立ち並び、古いものを守りながら、新しい価値観も自然と受け入れていく。その姿勢は、Identity(自分らしさ)やSelf-expression(自己表現)を掲げるPANDORAの哲学ともどこか重なる。今年、20年という節目を迎えたコペンハーゲン・ファッションウィークを舞台に、PANDORAはその価値観を世界へ発信した。

伝統と革新の距離が近い
デンマークの首都・コペンハーゲンは、過去と未来が対立することなく共存する街だ。ニューハウンに代表される歴史的な街並みや石畳の風景が残る一方で、オペラハウスをはじめとする大胆な現代建築が街の景観をつくり上げている。さらに、アルネ・ヤコブセンやハンス J. ウェグナーらが築いた家具文化をはじめ、デザインは特別なものではなく、暮らしの中に息づく存在として受け継がれている。伝統を大切にしながらも、新しい価値を恐れない。その柔軟な姿勢こそ、クラフトマンシップを礎としながら、ジュエリーを現代的な自己表現へと進化させ続けるPANDORAにも共通する、この街ならではの魅力だった。

価値観はあたりまえに多様
今回の滞在で印象的だったのは、多様な価値観が特別なものとしてではなく、ごく自然に街へ溶け込んでいたことだ。男女共用トイレを見かける機会も多く、人それぞれのライフスタイルや価値観が日常の風景として受け入れられているように感じた。それは単なる制度ではなく、違いを尊重する文化として根付いているように映る。
PANDORAが掲げる「自分らしさ」や「自己表現」、そしてチャームやジュエリーを自由に組み合わせ、自分らしいスタイルを楽しむという考え方も、この街の空気から生まれたものなのかもしれない。決められた正解ではなく、自分自身が心地よいと思える選択を尊重する。その価値観は、コペンハーゲンの日常とPANDORAのクリエイションを静かにつないでいた。


サステナビリティ先進国
コペンハーゲン・ファッションウィークは、世界でも先進的なサステナビリティへの取り組みで知られる。環境への配慮はショーだけにとどまらず、街づくりそのものにも表れている。
象徴的なのが、廃棄物発電施設「CopenHill」だ。発電所でありながら、屋上にはスキー場やハイキングコースが整備され、市民や観光客が自由に集う公共空間として機能している。環境負荷を減らすだけでなく、人々の暮らしをより豊かにする発想へとつなげる。Pandoraもまた、サステナビリティを理念だけで終わらせてはいない。2024年8月以降、すべてのジュエリーを100%リサイクルされたシルバーとゴールドを使用して製造。新たに採掘された貴金属からリサイクル素材へと切り替えることで、年間約58,000トンのCO₂e排出を回避しているという(PANDORA公式サイト)。環境への責任と、日々の楽しさ。その両立こそが、この街らしい未来の描き方なのだと感じた。

コペンハーゲンファッションウィークとPANDORA
今年のPANDORAは、ブランドがサポートするTAUS、Anne Sofie Madsenのランウェイをはじめ、オペラハウスで開催されたガラディナー、さらにオープン前の新レストラン「DAPHNE」を貸し切ったディナーなど、多彩なプログラムを通してコペンハーゲン・ファッションウィークを彩った。単にジュエリーを披露するだけではなく、街のクリエイティブシーンや新しい才能とともにブランドの世界観を発信する姿勢は、PANDORAらしさを象徴するものだった。
このプレスツアーに俳優・蒔田彩珠とモデル・RYOTAが参加。それぞれがPANDORAのジュエリーを通して、自分らしいスタイルを表現する特別なファッションストーリーを撮影した。その模様は、追って公開予定。


- Words: Yuki Uenaka