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Where the runway meets the street

ブランド:PRADA(プラダ)

PRADA は1月15日(日本時間)、2023年秋冬メンズコレクションを発表した。

自身のブランド「RAF SIMONS」の終了を発表して以来初となるラフ・シモンズ(Raf Simons)と、ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)による新作のテーマは「LET’S TALK ABOUT CLOTHES」。新しいウェアに、継承した伝統を断片的なパーツなどで表現し、ウェアの優位性を主張。複雑で抽象的な事象や概念をより基本的な要素から説明しようとする還元主義的なテーラリングや、プリント、ニットのグラフィックな破片を素肌の上に纏わせた。

ランウェイに登場したルックは、ディテールをそぎ落としたウェアたち。シルエットは強調、増幅され、ウェアの構造を通してクチュール的なボリュームの揺らぎを探求した。「今、世界は複雑な局面にあり、私たちはそれに呼応しています。私たちができる最も誠実なことは、今、人々に役立つものを作ること。重要で意味のあるファッションを作りたい。それこそが今日のファッションの価値なのです」とミウッチャ。

ラフは、コレクションでは「原型」となるウェアをシルエットやカットで変化させ、フォルムによる表現を変容させたとコメント。PRADAのDNAや根源と認識する「アイデンティティの断片」を服に組み込んだという。「これらはブランドの伝統と歴史、そして現在のPRADAの意味に対して紛れもなく明確で重要性を持った表現です」とも語った。

ショーでは、PRADAの日本アンバサダーを務める俳優の坂口健太郎をはじめ、韓国の人気ボーイズグループENHYPEN、俳優のルイス・パートリッジ(Louis Partridge)らがフロントロウに姿を見せた。