川本諭に学ぶQuality of Life
独創的な植栽スタイリングやアーティスト活動などを通じて、都市生活におけるグリーンの魅力を様々な形で教えてくれる、GREEN FINGERSのディレクター川本諭。植物のスタイリングに限らず、ファッションやライフスタイルまで、自分の好きなものを知っている人ならではの説得力あるセンスが、国内外から高く評価されている人物だ。
この不定期連載では、『川本諭に学ぶQuality of Life(QOL)』と題し、Satieこと川本諭のInstagram投稿からHighsnobietyが気になる数枚をピックアップ。川本氏本人のコメントも添えて紹介し、Instagramよりも詳細な情報やエピソードを聞かせてもらおうという寸法である。
QOL、則ちクオリティ・オブ・ライフとは、私たちが自らの生活や人生に見い出す質や価値のこと。自分にとっての幸せや充実感だ。日本だけでなく、世界各地で意欲的に(そして楽しみながら)活動する川本氏から、自分のライフスタイルのQOLのヒントを探ってみよう。
第1回目は、冬の私服コーディネートをピックアップ。愛犬ゾロとミラノの街を行く川本氏をチェック。
川本諭(かわもとさとし)
東京、ニューヨーク、ミラノで店舗を展開するGREEN FINGERSのディレクターであり、プラントアーティストとして活躍する。東京、ニューヨークを経て、2018年より生活の拠点をミラノに移し、現在はヨーロッパでの活動に注力中。
Info.
現在TENOHA MILANOにて、イタリア初の個展“IO SONO”を開催中(2月21日まで)。
また、2月4日にオープンしたニューヨークのBergdorf GoodmanによるセレクトショップB.でも、Green Fingersアイテムの取り扱いがスタートしている。
ポルタ ヴェネツィアのお気に入りのレストランバー eppol が、新しい店 dhole Milano をポルタ ロマーナにオープン。ずっと気になっていたので足を運んでみた時の図。壁面のプランツが印象的で、インテリアも好きなテイストのレストランでした。
オールインワンはスニーカーを合わせることが多いけど、この日はあえてオールデンを。ワークウェア感を抑えて、洒落た作業員風になるかな、と。洒落た作業員てなんだ。でも、そんな感じです。
NYのお気に入りのブランド、WILLY CHAVARRIAのセットアップ。黒とベージュを合わせたスタイリングは好きなので、このカラーコンビネーションはよくやります。
このENGINEERED GARMENTSのベストは、上下逆にもリバーシブルにも着れるお気に入りのアイテムで、長年重宝している頼もしいヤツ。小脇に抱えているのはバッグではなくドッグです。
ポイントはネオンイエローのビーニー。ネオンカラーはなかなか勇気がいるけど、他のアイテムがベーシックなら大人でも楽しめる、というか楽しみたいぞという気持ちが現れています。
レオパード柄も他がダークならいけるな、と。薄いカラーレンズのサングラスが好きでたくさん持っているけど、ayameのこのモデルはお気に入り。ENGINEERED GARMENTSのコラボのVansは、2色買いして左右違いに履いています。
これもニューヨークの好きなブランドThe Brooklyn Circus。オーナーOuigiのセンスが好きで、雰囲気のあるブルックリンの店舗にも、ニューヨークにいた頃よく足を運んでいました。
同じカラーを重ねて着るのが好きで、特にオリーブやベージュは重ねやすい色な気がしています。そしてロングコートを着ると大人度上がる気がしています。大人ですが。
黒を着るとお洒落ってみなさんよく着ているけど、自分は似合わないと思っていて……。それでもしてみた黒のスタイリング。全部黒は抵抗があるので、赤の小物を差し色に。
- Words by: Saori Ohara