ストリートウェアの浸透で動き始めた
“ニューラグジュアリー市場”
堅苦しいものから漠然としたものまで、若者らしい音楽やファッション、スタイルが交わる場所を、“カルチャー”と呼ぶ。商品と情報を扱う「Highsnobiety」としての観点からすると、このざわめきにメスを入れ、正しい世界を見せるのがメディアとしての役割だと感じている。
皆さんに我々初の白書を紹介できることを誇りに思う。それは、“New Luxury(ニューラグジュアリー)”の核心に迫った。
ニューラグジュアリーは着るだけではなく、知識である。クリエイティビティと商業は、世界中のコミュニティー同士で交わり合っている。“売り切れ”は、ネガティブというよりは出どころの正しさを証明しているが、何が変わったというと、この芽吹き始めたムーブメントに便乗して、今までにない人たちが“買い占める”ようになった。
この変化に対する疑問は多々ある。一体誰がニューラグジュアリーの消費者なのか?このニューラグジュアリーのあり方でいいのか?そして最も重要なことは、消費者にどう影響しているのか?
答えを見つけるべく、世界中の何千人に及ぶ、16〜34歳に調査を行い、アメリカとイギリス在住の同世代の消費者グループのデータと比較した。そして、一般人と我々の活発なオーディエンスであるアーリーアダプターやファッション好きな層と比較し、若者のラグジュアリー購買層の見解を調査した。
我々が持つ業界人からの広大なネットワークからのインサイトも追加されている。我々が多面的なマスカルチャーを取り上げず、アクティブな部分にいることを証明している。ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)や、村上隆、藤原ヒロシの見解も裏付けとなっている。
白書にて記載された質問一覧
“ニューラグジュアリー”とは何を示すか?
ラグジュアリーの商品を購入することが個性にどう影響するか?
なぜアーリーアダプターはサブカルチャーの知識の恩恵を受けるのか?
マス消費者は文化的背景を見せるために高価なものを買うことに躊躇しないのか?
単なる願望から刺激へと形を変え、若者を捉えているブランドとは?
限定商品だけでは満足できない理由とは?
店舗やECサイトがいかに相互作用しているのか?
白書のダウンロードはこちらから。*日本語の翻訳はございません。
- Words by: Jian DeLeon