life
Life beyond style

Highsnobiety / Stephen Cheetham

ストリートウェアやストリートカルチャー、呼び方はなんでも良いのだが、Highsnobietyを生んだこのムーブメントは、現在大きな広がりを見せている。ここ数年の我々の成長とともに、ストリートシーンはマス市場と化した。2018年、ストリートウェアはその渦中にあったことは疑いようもない。

メディアとして、トラフィックを稼げるものによりがちだが、我々は純粋にかっこいいと思うものを主軸として書いている。そして、それをかっこいいと思う読者がいることに頭が上がらない。

毎年Highsnobietyは、以前に取り上げたものを俯瞰的に見返し、これ以上取り上げるべきかどうかを検討する。例え1年後に取り上げているものだとしても。

今回で6度目となるこの連載では、2019年になくなるべき5つのトレンドを以下で紹介している。

ダサかっこいい

Highsnobiety / Stephen Cheetham

“ダサいのがかっこいいというのには懲り懲りである。アグリースニーカーやださい柄やカラーコンビネーション、ダサかっこいいアプローチのインスタなど、この価値観を終わらせる必要があるだろう。もちろん様々な感性を持つということは素晴らしいことであるし、ダサさが創作意欲を駆り立てることもある。しかし、無理にダサさを追求するのはどうかと思う。

PRADA(プラダ)のように制作の過程の中で、変わったものを思わぬ形で混ぜ合わせることがブランドのDNAであるブランドもある。このようなブランドはダサさを正しく活用できているのだが、多くのブランドが試みても、失敗に終わってしまう。” — ハーバード・ホフマン(Herbert Hofmann)

プラスティック ファッション

Highsnobiety / Stephen Cheetham

“2018年は、PVCやプラスティック素材が、メンズやウィメンズのランウェイで多く使用され、ファストファッションにまで見られた。すでに大量の処分品を生み出しているファッション業界にとって、PVCの流行はエシカルではない。ブランドは、今まで以上に環境へ配慮をすることを推し進めているが、依然としてプラスティックを使用している。” — クリストファー・モレンシー

 “Drip” というフレーズ

Highsnobiety / Stephen Cheetham

“2018年に多用された “Drip(イケてる)” というフレーズを聞き飽きている。 “Keep the same energy” のようなフレーズも同様である。 “drip” というフレーズは現在、ほとんどのラップソングで登場する。例えば、カーディ・B(Cardi B)の曲「Drip」やオフセット(Offset)の「Ric Flair Drip」から、リル・ベイビー(Lil Baby)とガンナ(Gunna)の曲「Drip Too Hard」までに及ぶ。また、Instagramの投稿でもどこかに “drip” というフレーズが含まれている。だが、多用しすぎたこのフレースは、古い、もういいのではないかとみんな気付き始めているだろう。果たして “drip” というフレーズを忘れて、新たな年を迎えることはできたのだろうか。” — フェレグ・テゼマ( Feleg Tesema)

売り付けがましい写真投稿

Highsnobiety / Stephen Cheetham

“望みは薄いかもしれないが、Instagramでアイテムを大胆に販売する人による投稿が減ることを願っている。このような方法が、最新のスニーカー、服のコレクション、またはサプリメントなどにおいてプラスに働いてるのだろうか。もはやミームではないのだが、広告としてしているのであれば賢い選択だろう。このようなミーム現象は、その他のソーシャルメディアや、メディアのスポンサー広告にも見られる(我々もビジネスのためにやっている)。しかし、純粋なコンテンツが増え、少しでも多くブランドがタグ付けされていない投稿が増えることを望んでいる。” — ナイジェル・ミナニ―(Nigel Minani)

インフルエンサー

Highsnobiety / Stephen Cheetham

“正直いうと、インフルエンサーのバブル期は、随分前に終わったと思っている。もし本当のインフルエンサーとしての実力がなければ、それはお洒落な服を身につけているだけであり、もう一度考え直す必要がある。ほとんどのインフルエンサーの行なっていることは、彼ら自身が興味のない製品を永遠に紹介するという活動である。私は、義務的でひっきりなしに“@ブランド”や“#イベント”などのタグ付けには懲り懲りだし、割引券なんかに興味もない。そのためにインスタグラムを見るわけでもない。これにはブランドにも責任がある。なぜならインフルエンサーは、偽りであり、影響力も持たないし、彼らがひけらかすブランドやプロダクトにこだわりがあるわけでもない。結果的にインフルエンサーは、誰も影響力を持っていないのである。ホールデン・コールフィールド(Holden Caulfield)の言葉を借りれば、それらすべてが偽りなのである。” — クリス・ダンフォート(Chris Danforth)