Where the runway meets the street
Y/PROJECTが奏でる不協和音
ジョルジュ・ビゼー（George Bizet）の代表曲「カルメン」と「マペットショー」をミックスした不快なサウンドが、プロテスタント派の教会「ルーブル礼拝堂」に響き渡る。Y/PROJECT（Y/プロジェクト）のグレン・マーチンズ（Glenn Martens）は、2020年春夏コレクションで普段持っている洋服に対する意識を皮肉的に破壊した。
ジャケットやコート、ポロシャツなどのフロント部分の左右のサイズを変え、アシンメトリーで立体的なシルエットを構築。さらに、ポケットがスリーブに、襟を開くとショルダーパッドに、ボンバージャケットは上下を逆さまにして着用できるなど、普段見慣れているファッションの要素に皮肉的なエッセンスを加え、ファッションという固定観念に一石を投じるコレクションを披露した。
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