アーカイブに新たな命を吹き込む
Y-3、2019年秋冬コレクション
- By HighsnobietyJapan in style
- 2019年6月24日
「Y-3(ワイスリー)」は6月20日(木)、2019秋冬コレクションを発売した。
「adidas(アディダス)」と山本耀司にとって重要な3つの時として、1970年代、80年代、90年代にフォーカスし、さまざまなシルエットを変移・共有・編集。カラーウェイはモダンに刷新・再解釈した。
コレクションでは「アイコンとアイコンの出会い」を重要なテーマに据える。adidasと山本がそれぞれのアーカイブからピースを選び、両者のデザインコードを通じて、新たな命を吹き込むことで、adidasにとって欠くことのできないアイテムを山本の言語で視覚化。山本のアイコン的なピースにも、adidasの精巧なイノベーションが組み込まれた。
キャンペーンは、長きにわたって山本の世界を定義してきた詩的な優雅さと瞑想的な雰囲気、美意識とトーンの進化を示す新たなビジョンを採用。「BUILD(構築する)」をテーマに、イヴァン・フェイビング(Yvan Fabing)が撮影、マリー・シェクス(Marie Chaix)がスタイリングをそれぞれ手がけた。動きとディメンション(大きさ)を強調することで、Y-3のシグネチャーであるグラフィカルな美意識の新たな解釈を提示している。
コレクションでは、「SPECTATE(観戦する)」というサブテーマも打ち出す。大学のスポーツチームを思わせるシャツ、ジャケット、ドレスをアップグレードしたスタイリングで生まれ変わらせ、「Y-O-H-J-I」の文字をチームのロゴのようにフロントとバック部分に大きくフィーチャー。フェイビングが撮影したキャンペーンではモデルたちをスポーツの観客に見立てた。
フットウエアの特徴は、クラシックなシェイプをすっきりさせたミニマリスティックな解釈だ。「Y-3 Yuben Low(ユウベン ロー)」は、70年代のクラシックなロートップのコートスタイルを白のラバーと爽やかなオフホワイトのキャンバス地で刷新。そのミッドトップバージョンである「Y-3 Yuben Mid(ユウベン ミッド)」は、バスケットボールにインスパイアされたルックをさらにアップグレード。アイコン的存在にもなっている「Y-3 Kaiwa(カイワ)」を新たなカラーウェイ、トリプルブラックで解釈したシューズも登場する。
2019年秋冬コレクションは、国内Y-3直営店のほか、Y-3 ZOZOTOWN、Y-3.comと、一部ストアで販売される予定。