新鋭ブランド「NAMACHEKO」
インスタレーションで表す「境界線」
- By HighsnobietyJapan in art
- 2019年7月8日
メンズブランド「NAMACHEKO(ナマチェコ)」が、現在ロンドンで開催されている世界最大の建築フェスティバル「London Festival of Architecture(ロンドン建築フェスティバル)」の期間に合わせ、米建築家ダニエル・リベスキンド(Daniel Libeskind)の最新著書「Edge of Order」とコラボレーションしたインスタレーションを、ロンドン「DOVER STREET MARKET(ドーバーストリートマーケット)」で発表した。
クルド地域出身の兄妹、ディラン・ルー(Dilan Lurr)とレザン・ルー(Lezan Lurr)が手掛けるNAMACHEKOは、2017-18年秋冬シーズンのデビューコレクションが話題を集め、2018年春夏のパリ・メンズコレクションで初のランウェイを飾った新鋭ブランド。
「Trapped in the Office X Studio Libeskind」と題したインスタレーションは、リベスキンドのクリエイティブなプロセスと建築における、芸術・音楽・歴史・デザインなどの共通点を探り、「創造的な分野の境界(ボーダー)」をテーマに掲げる。不況にあえぐ「商業オフィス」という箱の中で、創造性を制限する存在とも取れる物理的なパーテーション(障害)を表現する。
インスタレーションスペースには、NAMACHEKOの2019年秋冬コレクションに登場したシーズングラフィックを展開。テーマ、境界線(ボーダー)に合わせて、オフィス家具で知られる「Herman Miller(ハーマンミラー)」の「Action Office(アクションオフィス)」シリーズの一つ「George Nelson(ジョージネルソン)」デスク(1967年)や、「リベスキンドのニューヨークオフィスとNAMACHEKOのアントワープオフィスとの間の対話をランダムに印刷する」という意味を潜ませたプリンターなども設置する。