新生BOTTEGA VENETA(ボッテガ・ヴェネタ)は素晴らしいスタートを切ったと言える。

BOTTEGA VENETAの2026年春夏コレクションは、新クリエイティブディレクター、ルイーズ・トロッター(Louise Trotter)による初コレクションとなった。彼女は以前、LACOSTE(ラコステ)とCARVEN(カルヴェン)を率いていた。

彼女が手がけるBOTTEGA VENETAは、マチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)時代に愛された多くの要素を受け継ぎ、「かつての新生BOTTEGA VENETA」とも言うべき本質を継承している。2026年春夏コレクションは、スタイリッシュでありながら日常的に着こなせるリアルクローズが揃い、各アイテムの流れるようなシルエットや動きが、ブランドの卓越したクラフツマンシップを感じさせる。

トロッターのデビュー作は、その全てが目を見張るもので、さらに期待以上の存在感を見せている。

夢のようなフェザートップとフリンジスカートがランウェイの上で揺らめき、観客を瞬く間に陶酔させる。これらのルックは、艶やかなクロコダイルスキンジャケット、ウエストをシャープに絞ったスーツ、ワイドショルダーTシャツ、そして肩から流れるようなクリンクルドレスと組み合わされた。

極上レザーバッグは、いつもながらの贅沢さで、誰もが思わず「カートに入れたくなる」ほど。同時に、フラットなレトロ風スニーカーから洗練されたスリッポン、未来を思わせるデザインまで、フットウェアも魅力に満ちていた。

イントレチャートが50周年を迎え、2026年春夏コレクションでは自然と主役に。その進化は、バターのように柔らかなロングコートにあしらわれたストラップや、本格的な編み込みレザーのトレンチコート、腕に抱えるクラシックなハンドバッグなど、新たな解釈を通して示されている。そして何より、イントレチャートTシャツは、ファッションの世界に新しい扉を開いたかもしれない。

結論から言えば、トロッターのBOTTEGA VENETAは期待通りの出来栄えだ。ブランド初の女性クリエイティブディレクターによる、美しいウィメンズウェアとメンズウェアを目にできるのは喜ばしいことである。

男性諸君、道を譲るときが来た。この春の主役はBOTTEGA VENETAの女性達だ。