style
Where the runway meets the street

ブランド:FENDI(フェンディ)

FENDIは、2024年春夏 ウィメンズコレクションを発表。

キム・ジョーンズ(Kim Jones)は、ある種のローマ的な自由さを伴う「着やすさ」を探求。

FENDIらしい「デュアリティ(二面性)」の感覚がコレクションに浸透し、実用的であると同時に遊び心に溢れ、マスキュリンなテーラリングと最高級のキッドモヘアなどの素材をシルクやニットと組み合わせることで、より流れのある女性的な感性が加わった。

テーラードパンツの伝統的なカーテン・ウエストバンドは折り返すことで構造を見せ、波状のニットウェアと一体化。イブニングドレスのウォッシュドシルクは日常着の中に溶けこみ、FENDIの有名なフェザーライク構造を活用したオーガンザで裏打ちされた柔らかいシアリングのストリップはワークシャツと合わせたタオル地風のサマースカートスーツに仕立てられている。オーバーサイズのマスキュリンなカーコートは、グリップ力のある靴底が採用された、メタル製のアンクレット・バレエシューズを合わせることで フェミニンを反映させた。

同時に、FENDIの過去が、メゾンのスタート時点にまで遡ることで、繰り返し現れるコードやモチーフの中に表現。

「セレリア(Selleria)」のハンドステッチの糸が、コレクションのすべてのカテゴリーを結び付け、さらにファッションとレザーグッズというFENDIの過去へと繋がっていく。「セレリア」は、ローマの馬具職人による最初の着想と創造から始まり、レザーバッグや衣服にも形を見いだし、最終的には靴の金具に姿を変え、FENDIのジュエリー部門のアーティスティック ディレクター、デルフィナ・デレトレズ・フェンディ(Delfina Delettrez Fendi)によって、ジュエリーでも再現された。

「FF」ロゴの遊び心と抽象的な探求は、ジュエリーや衣服のコレクションに再び登場し、インターシャレザーやストラップレスのニットドレスに施された、完全に抽象的なFENDIのカラーブロッキングで理想化されている。特徴的なオフキルターパレットは、主にカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が手掛けた1999年春夏 ウィメンズコレクションから引用され、アシッドイエローでコーティングされたリネンスリップや、シリコンのフラミス(Framis)プリントで製作された、だまし絵風のシルクなどの主要なドレスが再加工されている。

アクセサリー、メンズウェア部門のアーティスティックディレクター、シルヴィア・フェンディ(Silvia Fendi)のバッグには、多様なスタイル、サイズ、素材、テクニックによって、身に着ける人の個性を反映。「ピーカブー(Peekaboo)」、「バゲット(Baguette)」、「FENDI Origami(フェンディ オリガミ)」、「フェンディ ファースト(FENDI First)」など、FENDIのポップな図像を幅広く取り込みながら、遊び心のあるカラーブロック構造で、折りたたむとクラッチになるショッパーや、新作となる「フリップ(Flip)」が登場。