style
Where the runway meets the street

ブランド:McQueen(マックイーン)

McQueenは、2025年春夏プレコレクションを公開。

英国らしい学術的なワードローブを再解釈し、フォーマルとインフォーマルを融合させたデザインが特徴。ストーンウォッシュデニムやウエストバンドを開けて着るよう設計されたディテール、ブレザーストライプ、シャープなショルダーラインなど、細身のシルエットが際立ち、ローマのドーリア・パンフィーリ美術館や、画家、ディエゴ・ベラスケス(Diego Velázquez)の「インノケンティウス10世の肖像」に着想したアンティークゴールド、教皇のパープル、枢機卿のレッドといった要素が反映されている。

シグネチャーモチーフであるTバーは、ヴィクトリア朝時代の懐中時計から着想したもので、テーラリングやシューズ、バッグにチェーンで吊り下げられ、McQueenが追求する古典主義と破壊の対比を象徴している。ファブリックには、チャコールのプリンス・オブ・ウェールズチェック、キャバルリーツイル、ゴールドのブレザーストライプを使用し、光沢を帯びたウールシルクのイブニングテーラリングなどが特徴。スエードは生染めで、デニムは深みのあるライトウォッシュインディゴが採用されている。ニットやジャージー、シャツにも高度な技術が取り入れられ、フィッシャーマンズニットやリブ編みバイカラーニット、ラミネート加工を施したストレッチジャージーなど、細部へのこだわりを追求。エンブロイダリーは、鎖帷子と釘を用いた刺繍が襟やポケットに施され、ドレープドレスには、18世紀の金箔張りの家具や時計に着想した地金のモチーフがあしらわれている。

バッグには、質感のあるレザーとスエードが用いられ、3D刺繍とTバーで仕上げられたデザインがお目見え。シューズは、プロポーションが誇張されたチェルシーブーツとブローグディテールのシューズが登場。ブラック、ブラウン、ゴールドメタリックのレザーを使用し、クラシックなシルエットに新たなテクスチャーが加えられている。ジュエリーもMcQueenらしいハードウェアが光り、チェーンリンクブレスレット、ネックレス、イヤリングに盛り込まれたTバーやソブリンスカル、アローピン、エコブラスをベースにシルバーメタルに仕上げたデザインが登場。