style
Where the runway meets the street

デザイナー井野将之が手がける日本発ストリートウェアブランド「doublet(ダブレット)」が2019年秋冬のルックブックを公開した。

2012年にブランドを立ち上げ、2013年春夏シーズンに展開を始めたdoubletは、唐突とも言えるアイデアを混ぜ込んだ「違和感のある日常着」をコンセプトに、ウェアからアクセサリーまでトータルアイテムを展開。LVMHが若手デザイナーに資金とメンターシップを与える「LVMHプライズ」で昨年優勝し、賞金30万ユーロ(約3,800万円、当時)を獲得したことでも知られ、世界でも注目を集めるユニセックスブランド。

2019年秋冬シーズンのテーマは「Surprise! “驚き!(なさい)”」。相手のことを思い浮かべリアクションを想像しながら準備や段取りに取り掛かる「驚かせる」という行為の中にある「愛」に着目。

固定概念にとらわれないユーモアを放つのは、フラッシュをたいて写真を撮ると突然ホラー画像が浮かび上がるポラロイド写真のディテールや、肩パッドを装着すると首がないシルエットになるコート、暗闇になると光り出す骸骨の刺繍や裏面をめくり上げるとモンスターの変装ができるニットなどのアイテムの数々。

「サプライズで祝ってもらった誕生日、グランプリを取れるなんて想像すらしていなかったプライズ。そんな嬉しかった体験を着用できたら、と思い作り上げた」とインスピレーション源を明かしている。