FERRARI(フェラーリ)の最新モデル「アマルフィ」が、東京・竹芝のウォーターズ竹芝にて日本初披露された。世界初公開からわずか1か月というスピードでの上陸は、日本市場への期待の高さを感じさせる。

その名のとおり、アマルフィは南イタリアのリゾート地・アマルフィ海岸に由来する。FERRARIにはこれまでにも「モンツァ」「マラネロ」「カリフォルニア」など、土地の名を冠したモデルが多数存在してきた。その多くがブランドの歴史に確かな足跡を残している。アマルフィもまた、時代を象徴する1台として語られていくことになるだろう。

アマルフィ最大の魅力は、FERRARIというブランドとともにある、エレガントな雰囲気を感じさせてくれることにある。都市を流す日常から、長距離のロードトリップまで、その佇まいと空気感はあくまで上質であり刺激的。

パワートレインには、FERRARI独自の高度なエンジニアリングによるV8ツインターボエンジンをフロントに搭載。ボディスタイリングは、緻密に設計されたエアロダイナミクスに基づき、流麗なプロポーションを描く。走行状況に応じて反応するリアのアクティブスポイラーも装備され、美しさと機能性を高次元で両立している点は特筆すべきポイントだろう。

インテリアは、左右対称のデュアルコクピット・レイアウトを採用しドライバーとパッセンジャーがそれぞれに独立したポジションを取りながら、空間全体には一貫した品格が漂う。ヒューマン・マシン・インターフェースも再設計され、触感や視認性に配慮した物理ボタンが再びステアリングホイールに採用された点も特徴的。

また、オプションとして用意されたBurmester®(ブルメスター)のプレミアムオーディオシステムは、車内を上質な音響空間へと変えてくれる。遠くへ出かけることが目的でなくとも、そこへ向かう時間そのものが体験となる──そんなFERRARIとの時間を、アマルフィは確かに連想させてくれる1台だ。