style
Where the runway meets the street

シモーネ・ベロッティ(Simone Bellotti)がBALLY(バリー)のクリエイティブディレクターに就任してから2年足らず、彼のヴィジョンを深く知る機会はまだ多くない。それでも彼は、既に次のステージに向かって動き出している。

JIL SANDER(ジル サンダー)は、前任のクリエイティブディレクターであるルーク(Luke)&ルーシー・メイヤー(Lucie Meier)夫妻の退任を受け、シモーネ・ベロッティがそのバトンを新たに引き継ぐことを発表した。

「シモーネは、豊富な経験と類い稀れな才能を携え、この新たな挑戦に臨む」とOTBグループの会長、レンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)は声明で述べている。

「共に過ごした時間の中で、私達はJIL SANDERの戦略的ヴィジョンとミッション、そしてJIL SANDERを象徴的で唯一無二のブランドたらしめる革新と洗練という価値観を共有してきた」。

ベロッティがBALLYで見せた手腕は、JIL SANDERを傘下に持つイタリアのOTBグループの幹部達に強い印象を残したことは明白だ。

ブランドでの短い在任期間中、ベロッティは前任者とは対照的なアプローチで、BALLYにラグジュアリーでありながら控えめな雰囲気をもたらした。その手法は、JIL SANDERで8年間、ブランドのミニマリズムのルーツを守りながらも素材や型破りなシルエットで実験的な挑戦を続けてきたルーク&ルーシー・メイヤー夫妻のアプローチと通ずるものがある。

BALLYでの短期間の在籍を除けば、ベロッティについてはほとんど知られていない。彼は2023年に初めてクリエイティブ職に就いた業界関係者の一人で、経歴にはGUCCI(グッチ)での18年間のキャリアに加え、DOLCE & GABBANA(ドルチェ&ガッバーナ)やBOTTEGA VENETA(ボッテガ・ヴェネタ)での経験が含まれている。 

JIL SANDERを新たな時代へと導くことは、彼にとってこれまでで最も注目を集める役割となるだろう。2年前はほとんど無名だったシモーネ・ベロッティだが、今やその名が広まり、脚光を浴びる存在となっている。