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小山登美夫ギャラリーは、ミラノと東京を拠点に活動を行う美術作家、廣瀬智央による展覧会「奇妙な循環」を開催する。

廣瀬にとって同ギャラリーにおける7回目の個展となり、金や金箔を使った作品、柱の彫刻、本物の豆と木製の豆、カーテンや植物を使ったインスタレーション、トレーシングペーパーを使ったドローイング、曖昧な絵画など異質に見える個々の作品が展示空間の中で互いにゆるやかにつながるよう展示。

金箔を切り口にほどこされた、切断されたコンクリート製の柱の彫刻作品、高価な金の粒と、「貧しいのに豊か」な豆、本物の豆と木製の豆の作品など、見慣れたはずのものが近くで見ると対比的に表現。展示空間を回遊しながら、様々な視点や角度から廣瀬が構成した作品世界を体感できるという。

©Satoshi Hirose

タイトルの奇妙な循環は、始まりと終わりが繋がってしまうようなパラドックスの世界や真とも偽とも言えない決定不可能のような、具体的ではない、とらえどころのない世界観をイメージしている。

6月1日(月)〜7月26日(日)に、群馬県前橋市の美術館「アーツ前橋」で大規模な個展「廣瀬智央 地球はレモンのように青い」も同時開催。3万個のレモンを床に埋め尽くす代表作「レモンプロジェクト03」(1997年 / 2020年)など、これまでの廣瀬の活動を一挙に紹介する、新旧約100点の作品を展開する。

奇妙な循環
会期:6月5日(金)〜7月4日(土)(日、月、祝定休)
会場:小山登美夫ギャラリー
住所:東京都港区六本木6―5―24 complex665ビル2階
営業時間:11:00〜19:00
入場無料

※発熱や咳、咽頭痛、だるさや息苦しさなどの症状がある場合来場不可。入店時に非接触体温測定、混雑時入場制限の場合あり