style
Where the runway meets the street

ブランド:Maison Margiela(メゾン マルジェラ)

Maison Margielaは10月4日(月)、2022年春夏「Co-Ed」コレクションを発表した。

コレクションでは、新たなユートピアンユース(夢想家の若者たち)の願望を探求。「アーティザナル」コレクションで提起したネオアルケミー(新錬金術)の概念をさらに探めたという。

ニットウェアやランジェリー、ソックスにあしらわれた動物の刺繍で「自然との再結合」を表現したほか、海にまつわるワードローブとして、ヘリンボーンのグレートコートや「アノニミティ・オブ・ ザ・ライニング」のドレスには羽根飾りの刺繍を施したネットを重ね合わせ、影絵のような錯覚を演出した。デニムジャケットを貼り合わせたローデンコートは、歴史が染み込んだ年代的なものに信頼性や切望を見いだす若者の意識を表している。

1〜20

「Essorage(エソラージュ)」はアーティザナルで提起した錬金術のような技術で、エンザイム・ストーンウォッシュ加工で生地のテクスチャーや色調を一変。エソラージュを用いたアウターウェアやテーラリングは、色が自然に退廃したように見え、パッド入りコートもセーブル色のベルベットが時間の経過で変色したように見えるアイテムだ。ティータオルの生地にレースのデヴォレをレイヤードしたライニングのトーションは、スノッブの意識の反転を表現したという。

21〜40

鮮やかな色や風にさらされたような色、海にまつわる色など様々なカラーを採り入れた。ブラック、ネイビー、インディゴをベースに、フィッシャーマンのワードローブを思わせるイエローとデルフトブルーのコントラストカラーがアクセントに。自然の力に触れて緑青を帯びたようなグリーンやトープ、ブラウンも加え、エクリュやラベンダー、オードニルの色あせたような色からは「時」の痕跡が見て取れる。

41〜59

シューズは、フィッシャーマンのワードローブに着想を得た「タビ」ブーツや「タビ」ダービーが並んだ。「タビ」パンプスはリサイクルラバーで用意したほか、レザーのアッパーに木製のプラットフォームを留め付けたサンダルも登場。ウェーダー(漁師の長靴)にはゴム引きのレザーにハンドペイントを施し、トウキャップを付属。キャンバス地のアッパーに白いウッドソールを付けたクロッグスニーカーもお目見えしたほか、ブラックとブラウンのクロッグサンダル、ブラックレザーとゼブラプリントのウッドソールのダンシングダービーシューズには、植物染色を採用した。

バッグは、ビンテージピースを再利用して作られた「レチクラ」シリーズが海にまつわるストーリーを想起させるほか、「レプリカ」バケットバッグとガソリンバッグは、消防士が使用するバッグを反映。弓型のフレームが特徴の「S.W.A.L.K.Ⅱ」イブニングバッグはクロコダイルのエンボス加工を施したレザーで再解釈し、ブラック、デルフトブルーで登場。レザーの上にトーションのプリントをあしらった「スナッチト」バッグのほか、「5AC」バッグはレザーにタペストリーのモチーフをプリントしたものや、色褪せたクロコダイルプリントなど、バリエーション豊富に揃えた。