style
Where the runway meets the street

ベルリンの街はどことなく殺風景だ。機能性に特化し、シンプルを極めた建築の数々、防空壕をナイトクラブやギャラリーへと昇華し、虐殺されたユダヤ人のための記念碑は美しい公園と化すなど、黒い歴史や過去の遺恨を現代的なかたちで引き継いだものが多い。だからこそベルリンは、煌びやかなファッション都市であるパリ、ロンドン、ニューヨーク、東京にはない、ニュートラルな視点が存在する。

6月12日(月)の昼と夜の狭間に、SAINT LAURENT(サンローラン)2024年メンズサマーコレクションが、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ(Ludwig Mies van der Rohe)が手掛けた現代美術館「新ナショナルギャラリー」で発表された。掲げたテーマは、耽美主義作家の騎手ともうたわれるオスカー・ワイルドによる『レディング牢獄の唄』からの一節、「EACH MAN KILLS THE THING HE LOVES(男はみな愛するものを殺す)」。ワイルドの言葉には男女の本質が多く語られる。

 

 

一面ガラス張りの窓に、ほか三面はカーテンで覆われ、二つの大理石の柱が立つのみの削ぎ落とされた空間をモデルが闊歩する。マスキュリニティを誇張したパワーショルダーはSAINT LAURENTの2023年ウィンターコレクションのシルエットを想起させながら、ワンショルダーやロングドレープ、深く切り込んだタンクトップなど、多様なフェミニニティがメンズアイテムに昇華されている。それは男性をフェミニンに見せるのではなく、マスキュリニティを誇張するものである。近年耳にする男女が溶け合うジェンダーレスではない。アンソニー・ヴァカレロはウィメンズからの着想をもとに、新しいマスキュリニティの境界線を引いてみせたのだ。

男女の本質を説くワイルドの一節がジェンダーのありかを導き、ヴァカレロの言語がその境界線を明確に定義したのは、ファッションニュートラルなベルリンという都市だからこそ成立したのだろう。新ジェンダー主義の時代へようこそ。

フルコレクションはこちらからチェック。

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